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仮名手本忠臣蔵 (河出文庫)

仮名手本忠臣蔵 (河出文庫)

仮名手本忠臣蔵 (河出文庫)

作家
松井今朝子
出版社
河出書房新社
発売日
2023-12-06
ISBN
9784309420691
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仮名手本忠臣蔵 (河出文庫) / 感想・レビュー

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shio

スピーディでリズミカルな展開、武士の忠義が中心の男の物語だと思っていたけど、3つの恋が軸となる人間味溢れるヒューマンドラマ!時代をこえて受け継がれるのも、首が痛くなるほど頷ける面白さ✨最初は高師直=吉良上野介、浅野内匠頭=塩冶判官など赤穂事件を太平記の時代に当てはめるのに混乱しましたが、勘平の義父は誰に殺されたのか?など推理小説的場面や、息子と娘を思う母たちの言い争いなど、現代でも通じる展開に引き込まれました。読みたいと思っていた全集が「古典新訳コレクション」として文庫化しているとは、嬉しいかぎり😆🎶

2024/01/18

ヨーイチ

松井今朝子の未読本を探していて本棚で発見して購う。歌舞伎は多少勉強したことがあって忠臣蔵も一応(もちろん簡単ではない)読了済み、まぁ嗜み程度。この古典シリーズ今風で年寄りには隔世の感。読みながら「あったあった」「原作はこうだったのね」の繰り返しで楽しく読了。訳者後書きと酒井順子解説、オマケで大学の先生の芸能史がついていて、この本の今日の値打ちが分かるようになっている。翻訳の良し悪し、正邪判定は当方の手に余るが、「自分の答え合わせ」のあやふやな部分がスッキリしたので、自分には合っていたようだ。続く

2023/12/26

小寅

歌舞伎で何度も見ている仮名手本忠臣蔵。観劇時はあまり感じなかったけど、塩冶判官は気が短かったんだなぁ。もう少し、我慢していば、家臣だけでなく、多くの人の人生を変えるだけでなく、命を奪うこともなかったのにって。それと、現代と違って命が軽いなぁって思える位、人々が死んでいく。観劇時は気にならなかったけど、読んでみると死があまりにも身近過ぎな気が。それと、大星由良之助のセクハラぶりも舞台で仁左衛門や吉右衛門が演じると気にならないのは役者が良いせいなのかもなぁって。大星力弥は團子ちゃんに演じてもらいたいなぁ。

2024/03/20

久守洋

最近、伯山の講談や圓生の落語で定九郎が登場する『中村仲蔵』に触れていたので、とっつき易かろう松井訳で教養として読む。あとがきで「自分なりの解釈」と述べているように、その意訳を批判する向きもおそらくあるのだろうが、私のような初学者には充分に咀嚼できる訳文で重宝した。

2024/02/19

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