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エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 ---憑かれた鏡 (河出文庫)

エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 ---憑かれた鏡 (河出文庫)

エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 ---憑かれた鏡 (河出文庫)

作家
ディケンズ
ストーカー
エドワード・ゴーリー
柴田元幸
出版社
河出書房新社
発売日
2012-06-05
ISBN
9784309463742
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エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 ---憑かれた鏡 (河出文庫) / 感想・レビュー

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青蓮

奇才エドワード・ゴーリーが選んだ12編の怪奇小説集。作品それぞれにゴーリー描き下ろし挿絵付き。どの作品もゾッとする物語ばかり。事の起こりとの因果関係が曖昧、または不明だったり、読み手に想像の余白を残しているところに恐怖を感じます。ブラックウッドの「空家」、スティーヴンスンの「死体泥棒」、ストーカーの「判事の家」、ジェイコブズの「猿の手」が印象的。1番のお気に入りはハーヴィの「八月の炎暑」。見知らぬ者同士、己の不吉な未来を覗いてしまったような後味の悪さが最高です。ゴーリーの挿絵は巻頭を飾る1枚がお気に入り

2018/02/02

『よ♪』

エドワード・ゴーリー。少し不気味な世界観で知られる"大人の絵本作家"。ゴーリーが選ぶ12の短篇。W・W・ジェイコブズの"猿の手"を探していて手に取った本作。猿の手が叶える3つの願い事。どんな手を使ってでも──(猿の手)。偶然見つけた墓石の展示品。刻まれていた名は──(八月の炎暑)。作中で流れるイギリスのわらべ歌が不気味。ロンドンを彷徨う不愛想な男が探すのは──(豪州から来た男)。"猿の手"も楽しんだが、他の11作どれも秀逸だ。作品達に色を添えるゴーリーの扉絵。澱んだ景色。合理的な解のない余韻。…心地良い。

2019/10/23

aquamarine

12の怪談それぞれにゴーリーの扉絵がついています。ゴーリーらしい緻密な絵でそれぞれの話を読んでから見直すと更に怖かったりします。訳も普段ゴーリーの本を訳している柴田さん、宮本さんが改めて訳しているようで「信号手」「猿の手」などは再読になりますがこれも以前読んだものより読みやすくとても良かったです。心底怖かったのは「判事の家」「夢の女」「古代文字の秘法」。奇妙な味としても上手いと感じた「八月の炎暑」はとても好みです。再読の「信号手」のラストのインパクトもやはり好き。怖いけどまた時間を置いて読み返したいです。

2015/05/08

ロア

ゴーリーのイラストを愛でつつ古典的怪談を読むという贅沢‼︎ぜひ皆様にも堪能して頂きたいです(n´v`n)本書タイトルである「憑かれた鏡」の登場を今か今かとドキドキしながら待っていたら。。。そういう事だったのか!Σ(*゚ω゚*)それと、宮本さんが翻訳した作品中には九州とか関西方面の方言が突然出てくるので、イギリスをイメージして読んでる身としては、ところどころ急に拍子抜けして笑えてしまったのでした(*´艸`*)

2016/08/17

こばまり

11月8日のストーカーの誕生日を祝した【ブラム・ストーカー&ヴァンパイア祭り】に参加して読みました。ゴーリーが編集しイラストも担当した怪奇小説アンソロジーで、ストーカーの作品は『判事の家』が収められています。巻末に添えられたプロフィールによると、ゴーリーは77年、ブロードウェイの舞台Draculaのセットと衣装デザインによりトニー賞を受賞していたのですね。美しくドラキュラつながりとなりました。

2014/11/09

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