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リプリーをまねた少年 (河出文庫 ハ 2-16)

リプリーをまねた少年 (河出文庫 ハ 2-16)

リプリーをまねた少年 (河出文庫 ハ 2-16)

作家
パトリシア・ハイスミス
柿沼瑛子
出版社
河出書房新社
発売日
2017-05-08
ISBN
9784309464428
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リプリーをまねた少年 (河出文庫 ハ 2-16) / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

タイトルは原題=The Boy Who Followed Ripleyのうち「Follow」を「まねた」と訳しているが、事実を誤解されるきらいがある。フランクはリプリーの過去の所業を知った上で近づいてきたのではなく、偶然リプリーと同じように不可能犯罪を起こしてしまったというだけだ。リプリーみたいに腹が据わっているわけではないフランクは、罪の意識やら何やらを打ち明けつつ、なかなかリプリーの家から出ていかない。解説後書きにあるように、当時のハイスミスの恋人事情が影響しているようだ。

2017/06/30

panam1927

★★☆☆☆

2017/05/11

阿部義彦

リプリーシリーズ4作目、リプリーは結果として又一人を殺してしまいます。それもこれも一人の少年、フランクの為。一番同性愛が色濃く出ている物語です。フランクとリプリーには、世界でこの二人しか知らない秘密を共有しあうが、最後の最後で全てを失う事に。結末は予想はついたが、何ともやるせないリプリーに同情してしまいます。リプリーも後先考えずに思いつきで結構大胆なことをするよね。ただし、その後の痕跡の消し方や事後処理が本当に手慣れていて間違いが無いのがその辺の青二才とは大違い。ベルリンの熊よ!、、悲涙。

2018/03/26

ふるい

リプリーシリーズ、第四作目。アメリカから家出してきた少年フランクを匿うトム・リプリーは、父親殺しの罪悪感に苦しむ少年にかつてディッキーを殺した時期の不安定だった自分を重ね、しだいに親愛の情を抱きはじめる。それにしても、退廃的な西ベルリンの夜の街で遊ぶ、トムとフランク少年の描写の妖しさったらない。訳者あとがきにもあるが、今作は今までと比べてもかなり同性愛の匂わせ描写が多いようでした(うふふ…)。ベルリンの熊のぬいぐるみが気になる〜。

2020/11/04

mim42

筋の疾走感を殺した反面、主人公の思考のうねりが時折顕在化する。なんとそれはメタリカが1991年に採用した手法ではないか。

2017/07/09

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