カムチャツカからアメリカへの旅 (世界探検全集)
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カムチャツカからアメリカへの旅 (世界探検全集) / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
第1次カムチャツカ探検では、アメリカ大陸を確認することができなかったので、再度ベーリングが指揮する探検隊が派遣された。そのメンバーの一人が著者である。彼はとにかく頭が良い。そして指摘も的確である。だが致命的な欠点があった。独断専行と怒りを抑えられない点である。そんなの集団行動に向かないだろうと思ったあなた、正しい。結局彼は、それが原因で命を落とすのだ。自分が正しいと思うのは結構だが、認めさせないと意味がない。北極の極寒でも生き抜いたのに、捕えられ拷問を受け37歳で亡くなる。
2023/10/12
zoe
前半は、1738年からカムチャッカ探検に参加するドイツ医師シュテラーの旅の記録。後半は、クラシェニンコフによるカムチャッカの民俗録。遭難してしまうのは、科学的でないからか、声の大きい人間に従ったからなのか。後から自分が正しかったということもできるので、良しと悪しとも言い難い。ただ遭難した時30人が亡くなっているので、探検は簡単ではないし、数年後に帰ると、著者も死んだことになっていた。当時、日本人の形跡も言及されている。北の国の人々のうち、ご遺体を犬に食べさせる風習があったというのは衝撃でした。
2023/09/27
YUPO Tetesi
正直最初はちょっとつまんないかなと云う感じだったのですが、中盤からはとても興味深く読ませてもらった(翻訳者が変わったのかなと感じるくらい読みやすくなった)。世界探検全集コンプリートしようかな。
2023/10/07
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