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はなしっぱなし 上

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作家
五十嵐大介
出版社
河出書房新社
発売日
2014-05-22
ISBN
9784309728506
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はなしっぱなし 上 / 感想・レビュー

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Vakira

大好きな漫画家 五十嵐大介さんの初期短編集。これは上巻なので24作品。描かれたのはもう25年も前。当時からこの雰囲気が素敵。蟲の卵から宇宙へ繋がる。その絵を見るだけで感動的。ちょっとした怪奇な出来事、仕業は・・・水木しげるさんなら妖怪だが大介さんなら妖精だ。そんな感覚。どこにでもありそうな風景が大宇宙の旅になる。マンガでの見せ方が素晴らしい。ほんの数ページの大介ストレンジワールド、堪能しました。下巻も楽しみ。発行してくれた河出書房新社に感謝。

2020/10/22

JACK

○ 見慣れた景色の隙間には、ちょっぴり不思議な世界が広がっている、という宣伝文句がぴったりの短編集。緻密な絵、少ない台詞で描かれる独創的な物語は、圧倒的な力を持っています。お祭りに出掛けた少年が、蟲たちの世界へ迷い込む「お囃子が聞こえる日」、人魚売りの行商人が家を訪ねてくる「六花(むつのはな)」、女性の長い髪があちこちに落ちている古民家での不思議な体験「竜田姫に魅入られた話」、裏通りから路地に入ると猫が3匹いるのに大通りから路地に入るといないという「裏ねこ」等を収録。

2018/12/08

ぐうぐう

五十嵐大介のデビュー作、その新装版。読んでみて驚いた。デビュー作には、作家のすべてがあるとよく言われるが、この『はなしっぱなし』は、どこを切り取っても、五十嵐大介の血が流れ、どこをかじっても、五十嵐大介の味がする、第一歩からして、すでに五十嵐大介は完成していたことを知らしめる、鳥肌ものの、すごいデビュー作だ。

2014/05/23

シカマル

「見慣れた景色の隙間」。雨や風の音が聞こえてくるような絵だ。話の内容は前に読んだ『魔女』の方が好きかな。

2016/09/06

紅独歩

早くも三度目の新装版なのである。そして、何度読んでも、その新鮮さにびっくりする。なんでも描けちゃう五十嵐大介が、なんでも描いちゃったんだから、結構この上なし。巻末インタビューで影響を受けたクリエイターを聞かれ、でてきた答えが杉浦日向子と柳田國男。さもありなん。

2014/06/20

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