紅刷り江戸噂 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-67)
紅刷り江戸噂 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-67) / 感想・レビュー
tulip
テンポ良く流れる文章と、ある一定の距離を保って描かれる登場人物たちに作者の冷静な眼差しを感じる時代物ミステリ。6つの短編中、5編は、自分の欲望優先の狡い悪党どもに虫酸が走る。残り1編「術」は少し趣が異なり、事の次第に至る理由に同情出来る故、あのような終わり方になっているのかな。江戸の風物、季節の行事、様々な職業など時代感にどっぷり浸かりながら、黒い心理に震えた。
2024/02/07
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