彩色江戸切絵図 (光文社文庫 ま 1-68)
彩色江戸切絵図 (光文社文庫 ま 1-68) / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
1964年ごろの作品群である。6作品を収める。色と欲が絡んだ江戸の人間模様を、さまざまな角度から描いているが。商家の嫁に横恋慕した破落戸や、年の離れた若旦那に惚れてしまった年増女房など、どの作品からも色気が漂うが、同時に、そこに人間が引き起こす愚行としての犯罪を描いていること。ミステリとしての読みどころを忘れないのは、松本清張らしいといえばいえる。
2023/12/24
感想・レビューをもっと見る