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十二月八日の幻影 (光文社文庫 し 45-1)

十二月八日の幻影 (光文社文庫 し 45-1)

十二月八日の幻影 (光文社文庫 し 45-1)

作家
直原冬明
出版社
光文社
発売日
2017-02-09
ISBN
9784334774288
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十二月八日の幻影 (光文社文庫 し 45-1) / 感想・レビュー

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future4227

真珠湾攻撃直前の諜報戦。真珠湾奇襲が事前にアメリカに漏れたのかどうかを巡り、裏で諜報員たちが暗闘する。主人公の潮田は目にしたものを一瞬で記憶するという、なんとも羨ましい能力の持ち主なのだが、いかんせん、当の本人は全く気付いていない。こいつかなり鈍い。そして頭硬い。情報の価値を全く理解できない人。戦艦に乗ってドンパチ戦うことだけが軍人の本分だと考えている。でも彼の発言はそのまま当時の軍の考えを代弁しているのだろう。一方、上官である渡海はあまりにも先々まで計算され尽くしていて、ちょっと思考が追い付けない。

2018/09/18

えと

1941/12/8 を巡る防諜を描いたスパイもの。逢坂剛さんのイベリアシリーズが、第二次大戦のヨーロッパ大戦を中心に各国のスパイの防諜、諜報の攻防を描いているなら、こちらは、日米戦の防諜、諜報を描いてある。それに加え、映画「イミテーションゲーム」もちらつく。「ジョーカーゲーム」が未読なので、読んでみようかな、と思いました。続きが出版されたようですが、文庫化まで遠いな。

2017/03/19

うさぎや

真珠湾攻撃前夜、海軍で防諜活動を繰り広げる「特別班」の活躍を描いたスパイ小説。みんな言ってるので(解説の千街氏含む)私も言ってしまうけどやはり「ジョーカー・ゲーム」を連想してしまう……ただしこちらは凄腕の諜報員・渡海(ただしそんな風に見えない)に対し、そんな彼にスカウトされたものの諜報活動には一切興味ない(ただし素質は十分にある)潮田が反発しまくりながらも成長していくという流れが面白い。

2017/02/19

yamakujira

海軍少尉に任官した潮田は海戦での活躍を夢見ていたのに、配属されたのは軍令部での地上勤務だった。翻訳作業に腐る潮田は記憶力を見込まれて特別班に転属、そこは渡海少佐たったひとりで運営する諜報部門で、地味な任務に反発しながらも、潮田は徐々に防諜の重要性を理解していく。アメリカに情報を流している海軍部内のスパイをあぶりだす攻防は読み応えのあるスパイ小説だし、暗号解読の余話も興味深いし、ラストにはさらにひと捻りあるのがおもしろいけれど、不幸な未来を知る今は、彼らの成功もただただ虚しいね。 (★★★☆☆)

2018/11/20

JUN

12月8日。人々が忘れている忘れてはいけない日。歴史ものはロマンがあるなぁ。

2019/12/11

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