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砂丘の蛙 (光文社文庫 し 40-4)

砂丘の蛙 (光文社文庫 し 40-4)

砂丘の蛙 (光文社文庫 し 40-4)

作家
柴田哲孝
出版社
光文社
発売日
2018-01-11
ISBN
9784334775872
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砂丘の蛙 (光文社文庫 し 40-4) / 感想・レビュー

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ma-bo

片倉刑事が主人公のシリーズ第2作。刑期を終えた崎津が出所直後に殺された。9年前に崎津を逮捕した片倉も何者かに刺される。崎津からの手紙に書かれていた「砂丘の蛙」の言葉の意味は?戸籍には無い妹の存在が匂わせが?新たに起こった事件と、過去の事件との関係がわかり片倉刑事達が地道に証言や、証拠を集め真相に迫っていくこのシリーズ。各地に向かい(今回は神戸・松江・鳥取等)旅情ミステリーの側面もあり。真相は尼崎事件の様な支配とマインドコントロールが絡んだ事件だったが、唐突に感じられ曖昧な感じの最後が残念だったな。

2023/07/30

タックン

片倉警部補シリーズ。題名の(砂丘の蛙)と表紙に注目してずっと読んでいった。事件と題名の真相に驚愕した。 そしてやはり女性は恐ろしい!! 事件の真相に至るまでが読み応えがあって面白い。

2022/09/02

RIN

『黄昏の光と影』の片倉刑事シリーズ第2弾。過去に片倉が逮捕し服役出所した男が殺され片倉も襲撃される。何故?という話。定年も視野に入ってきた年齢の片倉が刑事の勘と足を使って丹念にピースを探し埋めていく。松本清張っぽい昭和さと警察小説なのにハードボイルドのような哀切感漂うシリーズ。現実の事件をも彷彿とさせ、日常にぽっかり開いた異界への入り口に気が付いたら嵌りこんでいた人間たちの哀しさ酷さに戦慄する。シリーズ新編を望む逸品。おススメ。

2019/05/27

くるぶしふくらはぎ

先日「赤猫」を読み、結果的に片倉刑事シリーズを遡ることになった。これがシリーズ2作目。新人教育係の片倉は時間に余裕がある。そんな中、昔手がけた事件の殺人犯 崎津が出所し娑婆にでた途端殺害されたという事件が起こる。更に片倉刑事自身が何者かに刺され、その傷は崎津に残された傷と一致。昔の事件、崎津殺害事件、そして片倉の刺傷事件、三つの事件は繋がっているのでは…。崎津からの手紙に書かれた「砂丘の蛙」が意味することが明らかになった時、事件は大きく動いた。さて次は「黄昏と光と影」シリーズ1作目を読もうかな。

2018/08/11

シキモリ

初読み作家さん。内容自体は二時間ドラマ調のオーソドックスなトラベルミステリーで目新しい部分はないが、徹底的に足を使う老刑事の実直な捜査や実在する殺人事件を擬えたテーマなど骨太で社会派な作風は読み応え充分。単語に括弧書きを多用する文章は好みが分かれるかも。解説を読むまで実はシリーズのニ作目だと全く気付かなかった。帯や裏表紙のあらすじにその情報を記載しても良かった気がする。老刑事&若手刑事の主人公コンビが好ましかったので、一作目も読んでみたい。派閥抗争を描く警察小説も好きだが、古き良き刑事小説も味と趣がある。

2018/01/14

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