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生ける屍の死(上) (光文社文庫 や 26-3)

生ける屍の死(上) (光文社文庫 や 26-3)

生ける屍の死(上) (光文社文庫 や 26-3)

作家
山口雅也
出版社
光文社
発売日
2018-06-12
ISBN
9784334776732
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生ける屍の死(上) (光文社文庫 や 26-3) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

ようこそ!スマイル霊園へ。死人が蘇る不可解な現象と、霊園を営むとある一族の遺産騒動をめぐっての奇妙な怪事件。生者と死者の二重構造によって描かれる特殊設定ミステリーはとても斬新!そのタイトルから恐怖に満ちたホラー系統かなと思いきや、意外とバラエティに富んだ展開でテンポよく進む物語。一族の掛合いを楽しみつつ、本筋となる“死”への追求。上巻で撒いた伏線がどんな回収をされていくのか。その斬新な設定を活かした結末を楽しみに下巻へレッツゴー!!🧟

2022/08/20

chiru

…人はいつか死ぬ。必ず死ぬ。でも、生き返らない。本来は… 死者が次々と甦り「殺人」という行為の意味を失った世界を描く、特殊設定ミステリの傑作!アメリカで突如起きた「死者の甦り現象」 死者と生者が入れ替わり、殺した相手が蘇る世界で、人を殺す意味とは? その必然性とは何か? 深刻な状況を逆なでするようにコメディ調で進むブラックユーモア。リアルを犠牲にした代わりに「死者が死者でない」という禅問答のようなロジックを残す。真実を追うパンク探偵グリンは、その身が滅ぶまで真相を追う…わたしもグリンを追う! 下巻へ!

2021/09/24

セウテス

〔再読・上巻〕「犯人は貴女ですね」と、頭を割られた男の横で警部が男の妻を指差した直後、死んでいた男が起き上がった。80年代アメリカ西部の片田舎で、死者が蘇るという事態が起こる。前半は、死者が蘇ると殺人ではないのか、遺言はどこまで有効か、なども含め死と生の境という哲学的物語が進む。まるで海外ミステリの様であり、登場人物の家族や人間関係の説明が細かい。しかし主人公の筈のグリンが、何かの毒を呑まされ死んでしまい、そして生き返ってからは展開が速い。自分を殺した犯人を捜す設定、腐る迄のタイムリミットが何とも良い。

2019/10/02

カノコ

何度目かの再読。アメリカ各地が死者の甦り事件で沸く中、霊園を経営するバーリイコーン一族は遺産相続を巡ってただならぬ雰囲気にあった。わたしのオールタイムベストに確実に入るくらい好きな作品。上巻はとにかくぺダンティックな描写が続くので少々読みづらい。しかし、死者が甦り「死」そのものが非常に曖昧になっている世界だからこその説得力がある。登場人物がやたらと多く、その上ほぼ全員いけ好かない奴らばかりだが、グリン&チェシャのパンクスコンビとハース博士のことだけは素直に好き。上巻ではほぼ物語が動かない、このまま下巻へ。

2021/08/14

きっしぃ

なんで日本人が書いてるのに、アメリカが舞台なんだ…😫死者の蘇りという現象が起きているなか、殺された彼は生きる屍として、自分を殺した犯人を探す…。なかなかストーリーが進まなくて読み進めるのが辛いけど、"このミステリーがすごい過去30年の第一位"ということで、期待を高めて下巻へ。

2019/04/07

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