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二十年目の桜疎水 (光文社文庫 お 33-6)

二十年目の桜疎水 (光文社文庫 お 33-6)

二十年目の桜疎水 (光文社文庫 お 33-6)

作家
大石直紀
出版社
光文社
発売日
2019-09-11
ISBN
9784334779023
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二十年目の桜疎水 (光文社文庫 お 33-6) / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

京都本大賞というものがあるみたいでこの本は第8回目の大賞本らしい。桜の綺麗な装丁からは想像もつかないダークな内容の短編集。だけどどんでん返しもウルっとくる所もあったりで何か新感覚な作家さんだった。京都の名所やイベントが多数出てきて楽しく読めた。わたしもキッシュを作る時は隠し味に白味噌を使うけどこの本に出てくるキッシュも白味噌が使われていて美味しそうだった。

2021/05/17

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

「第8回京都本大賞」受賞作。京都を舞台にしたミステリー短編集。「おばあちゃんは詐欺師だった。」で始まる冒頭の「おばあちゃんといっしょ」は短編でありながら、ちゃんと伏線張って、ラストにきちんと回収。好きだなぁこういうの。表題作の「二十年目の桜疎水」はちょっぴり切ない物語。松ヶ崎疎水の満開の桜や上賀茂神社の手作り市など、京都に行ってみたくなりますねぇ。★★★+ コミュ「日本全国おすすめのご当地小説」https://bookmeter.com/communities/338179

2021/01/07

へくとぱすかる

表紙の松ヶ崎疎水に行ったことがあるので、楽しみにしていた。短編集の中のタイトル作だけに、読後の感触がとてもよかった。ショートショートなら、まさかそんなの結末もあるだろうけど、こんなラストも最高だ。そう思うと、つくづく自分のひねくれた部分が、少しは常識に帰っていくような気がする。さてミステリとして読んだ感じは、とても不思議で、こんな感触の作品は初めて読むような気がする。大仕掛けの魔術ショーよりも、熟練したテーブルマジックに、より感激するとでもいうような。長い時間をすごした人間ほど、ドラマを持っているらしい。

2022/11/16

のんちゃん

京都を舞台にしたミステリー6話所収の短編集。大石氏の作品は、以前やはり京都を舞台にした短編集を読んだ。その時も内容の意外性に驚いたが、今作はそれを上回るものだった。一番初めの『おばあちゃんといっしょ』は題名からしてその表記に謎が隠れており、読後なるほどと唸らせる。そして既読のものより読後感が良いのも嬉しい。既読作は少しなんとも言えない毒味が残ったものだった。解説のあさのあつこさんも書かれていたが、舞台が京都なのがこの作品に欠かせない要素となっている。千年の古都の美しさが物語にペーソスを加味している。

2022/04/21

リコリス

タイトルから柔らかく甘い恋愛小説かと思えば、ダークな部分をふんだんに盛り込んだミステリに騙された。ちょっとブラック?とざわざわしながらも読む手が止まらず、なのにラストはストンと心穏やかな幸せに収まる、これは読まされたなぁと感心してしまった。 京都の街並みと大石さんの小説ちょっとくせになりそうです。

2021/12/04

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