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心音 (光文社文庫 い 57-2)

心音 (光文社文庫 い 57-2)

心音 (光文社文庫 い 57-2)

作家
乾ルカ
出版社
光文社
発売日
2022-07-13
ISBN
9784334793838
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心音 (光文社文庫 い 57-2) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆23059【心音 (乾 ルカさん)k】人生の分岐点でどんな選択をしたとしても何かしらの歪みが生じてしまうこともある。険しい道であろうとも、行き着く先に何があろうとも、たとえ本人がわるい訳ではなくとも、逃げずに進んで行かねばならないこともある。。。本作品は命と死という人間に課せられた難題がテーマだったのだと思う。とても考えさせられた。登場する人物の誰にも肩入れすることなく中立の立場で読んでいたつもりだが、やはり最後には主人公の気持ちに寄り添ってしまった。これは名作かもしれない。オススメの一冊だ。

2023/09/20

タルシル📖ヨムノスキー

心臓移植と聞くとまず頭に浮かぶのが医療技術の進歩。そして移植に成功したレシピエントの明るい未来。心臓移植は果たして幸せな未来をもたらすのか?移植を待ち望んでいる患者とその家族にとっては愚問かもしれないが…。この物語の主人公・城石明音は先天性の心疾患を患い、寄付を募って渡米し、心臓移植を受けた女性。とにかくいろんな立場の人たちの気持ちについて考えさせられる物語でした。明音が最後に見出した「自分が生きる意味」とは?連作短編形式ですが、どのエピソードもとにかく切ない。中盤に一瞬だけ見える「幸せな生活」でさえ…。

2024/01/10

丸々ころりん

先天性心疾患を患っていた明音 募金活動でアメリカでの移植手術が叶う。帰国後待っていたのは他人の死で自分の幸せを得たという誹謗中傷。母は常に笑顔•前向きでいる事が支援してくれた方への恩返しだと言う。 同時期に移植出来ずに亡くなった子の親が暴漢と化す 大事にもせず生活させる母。確かに感謝の気持ちは大切だが,恐怖•怒りを押し込めながら成長して人としての喜怒哀楽を感じる事なく大人になった明音には同情しか無い。命を頂いたその後を考えさせられる何度も読み返す 作品です。

2022/08/01

こばゆみ

うーむ、、、読後感があまり良くない(-_-;)。心臓移植を受けた少女の、その後の人生を描いたお話。それがまー不幸続きというか、移植自体しんどいのに、更にそんなにつらい思いして生きなきゃいけないの?っていう…それが本人の性格や行動に起因するものならまだしも、周りの人たちの悪意によるものだから、尚更しんどい… 単純な疑問として、移植を受けた人につらく当たる人って、そんなに多いものなのかなぁ…

2022/08/16

サウナ探偵

もし飲み会に向かう電車の中で読んだら、目的地の駅のホームのベンチで最後まで読んでしまい飲み会が終わると思う。 というくらい引き込まれた。 てか心臓移植受けた子がこんな仕打ちを受けることある??それが不思議だよ俺は。この、渦中の人物の人生を他者が連作短編方式で語る形式には、早見和真「イノセント・デイズ」を思い出した。 こういう幸薄の子が他者からの悪意に晒される話好きすぎる。

2022/08/12

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