アンソロジー 舞台! (創元文芸文庫)
アンソロジー 舞台! (創元文芸文庫) / 感想・レビュー
さつき
舞台をテーマにしたアンソロジー。作品により題材とする舞台は異なり、2.5次元やバレエ、ミュージカル、市民劇団など様々なジャンルに、俳優やファン、デザイナーなど立ち位置の違う人物達が登場します。今ここにしかない空間を愛し、葛藤し、共有する。濃密な時間に圧倒されました。初めて読む作家さんも多く、別の作品も読んでみたくなりました。
2024/04/17
シキモリ
2.5次元、ミュージカル、バレエ、アマチュア劇団…とった舞台演目にまつわる五編を収録したアンソロジー。2.5次元舞台に抜擢された売れない中堅役者の葛藤を描く近藤史恵の作品は若干物足りなさはあるものの、抜群の安定感と言えよう。同じ2.5次元を題材に、演者ではなくファン同士のチケット売買をミステリーチックに描く乾ルカの作品は本書の変わり種。ラストにおけるとある人物のSNS投稿に思わず涙腺が緩む。他新鋭三名の作品は文体や世界観に馴染めず、尚且つ筋運びにまどろっこしさを感じる部分もあり、個人的には今ひとつだった。
2024/03/17
K1
笹原千波さんと雛倉さりえさんは、お初です。どのお話しもきらきらしていて、わくわくさせられました。スポットライトのあたる場所ーそれは再現できない一度限りの夢を具現化してくれるところなのかもしれませんね。
2024/04/26
Nobuko
役者 裏方 ファン いろいろな舞台をテーマのアンソロジー 初読み作家さんもあり。 良いお話が多かった
2024/03/28
ごま麦茶
舞台がテーマのアンソロジー。2.5次元の役者さんや、バレエダンサーと衣裳デザイナー、派遣をしながら演劇をするひととその派遣先のスタッフ、ミュージカル俳優、2.5次元舞台のファンと、いろいろなお話がありましたが、どれも良かった、面白かったです。俳優さん目線のお話はお仕事小説みたいでもあり、見る側目線のお話は共感できることもありました。近藤史恵さんは《ビストロ・パ・マル》のイメージが強かったので、ミステリじゃないお話が新鮮でした。
2024/04/20
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