そのひと皿にめぐりあうとき (光文社文庫 ふ 16-10)
そのひと皿にめぐりあうとき (光文社文庫 ふ 16-10) / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
福澤徹三も面白い作家なのに、なかなか、これといったものが出ず、メジャーになりきれないな。この作品は終戦直後を力強く生きる戦災孤児と、コロナ禍でくすぶる現代の高校生を交互に描きつつ、その時代に生きる意味を考えていく佳作なのである。少しく、通俗的・ご都合主義的なところがあるのは否めない。しかし、それを乗り越え、美しいラストに着地させる技量は認めるべきだ。北上次郎さんの解説も感動的だ。
2023/03/27
minu tanu
暗い話そうでしばらく放置していましたが、過去と現在の対比が抜群に上手く読み始めるとあっと言う間に読了。
2023/05/02
咲夜 藍音
次々と起こる出来事に心が痛くなるが、読んでよかった。 素敵な結末がグッと来ました。 今だからそこ読みたい1冊。
2023/03/27
りんごさん
戦後、戦災孤児となってしまい過酷な生を強いられた滋とコロナ禍の現代に理不尽を感じながら過ごしている高校生の駿 二人の話が交互に織りなされタイトルからして最後に交差するのだろうとは思ってもこう来たか! 駿の今後に光が見えて安心した。 滋を応援しながら、駿に相槌を打ちながら読み進めた。
2024/04/09
タケ
生きる時代が違う2人の物語が交互に展開されていく。 方や戦時中を生きる過酷な少年時代を送り、方や現代のコロナが蔓延している時代を生きている。 最後に驚くべき運命の巡り合わせがある。読みやすくて感動と勇気を与えてくれた小説だった。 この作者の小説はいつも面白く、大体読んでいる。
2023/05/19
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