白銀の逃亡者 (光文社文庫 ち 5-5)
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白銀の逃亡者 (光文社文庫 ち 5-5) / 感想・レビュー
はにこ
作者のウィルスとか病気の知識がさすが医者だとは前から思っていた。しかし、近年の作品はそこからさらに想像力を加えているのが凄い。架空のウィルスと政治。まるでコロナ禍を予期したかのような作品だった。コロナ禍でも隔離されたし、感染を恐れた。エイズが世の中で騒がれ出したときも性交渉のことが取り沙汰された。そしてヴァンパイアのような後遺症。やはりこの作家からは目が離せないなと思った。
2023/12/02
えみ
再読。その白銀の瞳は拒絶という闇が覆う世で光沢を放ち、何を見る?絶望か憎悪か未来への希望か。ウイルスに侵され「ヴァリアント」となり、白銀の瞳と超人的な肉体を手に入れた感染者達。代わりに失ったのは陽の光。そして「人間」としての存在。人として生きる当たり前の人権。感染したその日から、彼らは皆、化け物になった…。あまりにも惨い。感染者を利益の為に利用しようと企む者がいるという事実、己の欲の為に多くの犠牲を払うことも厭わない事実、復讐の幻想に踊らされた事実。踏み躙られた想いと歪められた真実に悲劇の大きさを知る。
2023/05/21
よんよん
未知のウイルスが引き起こしたパンデミックは世界の人々を震撼させた。致死率95パーセント!罹患して生還した人間は超人的な能力を持った。そして、プラチナに輝く瞳。化け物としか見られない偏見と差別。まさに読み出したら止まらない最高のエンタメ小説。映像化もあり?
2023/08/28
ミーママ
図書館の本📚️ 致死率95%の凶悪なウイルスの流行。感染から生還すると白銀色に変化するヴァリアント。 コロナ流行前に書かれた作品と知って驚いた‼️ やっぱり凄いなー これも知念作品は読み続けたい‼️ 2024-15
2024/02/15
confusion_regret_temptation
エンタメ長編。白銀とあるから雪が関係するのかと思ったら違った。コロナ直前に感染症がらみのストーリーを作っておられたことにびっくり。荒唐無稽な話ですが、エンタメと思えば全て許せるか。面白かったですよ。映画化は・・・無理があるか…。
2023/05/21
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