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砂丘の蛙

砂丘の蛙

砂丘の蛙

作家
柴田哲孝
出版社
光文社
発売日
2016-03-17
ISBN
9784334910860
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砂丘の蛙 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

片倉シリーズ?第2弾!人生の黄昏間近の片倉が、かつて逮捕し出所した男が殺され自分も襲われたところから事件がスタートする。鳥取や神戸を行ったり来たり、謎は深まるばかり。ラスト60頁あたりまで、ぜんぜん話が掴めない。出てくる人物が名前が多すぎるのだ。過去を掘り返す作業が続く。マインドコントロール・・どこかであった疑似家族の事件が重なる。雀蜂が女王蜂への貢物として瀕死の蛙の肉をむしり取るという喩が、この一連の事件を表していて苦しい。何かのきっかけで逃れられなくなる自分が居たらと思うと怖い。が、ラストが良かった。

2016/04/18

モルク

刑事片倉シリーズ第2彈。殺人事件の刑期を終え千葉にある刑務所を出所した崎津が、神戸の港で刺殺され浮いているのが見つかった。そして片倉も何者かに腹を刺される。崎津と片倉の凶器は同一と思われた。崎津が事件をおこしたとき担当したのが片倉で、刑務所から何度か書簡を交わしていた。以前の事件と繋がっているのか。前作と同様に、被害者の過去を遡っていく。次々と現れそして行方不明になった者たち…そこにはとんでもない顛末が。地道な捜査に引き込まれる。前回は新米だった柳井がエース候補となり、成長している姿は嬉しい。

2021/09/08

ゆみねこ

9年前に殺人事件を起こし刑期を終えた男・津崎が出所直後に神戸で殺害され、その後逮捕した刑事・片倉も何者かに刺されてしまう。津崎が片倉にあてた手紙に書かれた「砂丘の蛙」とは?片倉・柳井のコンビ、良いです!地道に事件を追い、明かされた真実。面白かったです。

2016/05/25

ナミのママ

『黄昏の光と影』が重苦しくて、でも深い静かな内容で好きな作品でした。出所したばかりで殺された男性、彼を逮捕した刑事も襲われ、9年前の事件にさかのぼっていく内容。展開が早く、ストーリーも見えてきて、読みやすいです。情景描写が丁寧で、主人公の老刑事の心情もよくわかります。すんなり解決と思いきや、真相がわかったあとの重苦しさは、やはり前作同様でした。派手さはないけれど、ずんときます。

2016/05/14

それいゆ

松江、三保関、境港、鳥取、このエリアは仕事でもプライベートでも何回も訪れたことがあります。そのせいもあって、作品の内容自体はとても面白くて、退屈せずに一気に読むことができました。出来栄えは?登場人物どうしの繋がりが最後にはすべて明らかになるのですが、もう一つ設定に深みがなくて、体裁を安易に整えた感じがしてなりません。砂丘の蛙がやがて木乃伊になること、木乃伊のような死体が埋まっている砂丘、私の中ではしっくりきませんでした。

2016/04/24

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