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万次郎茶屋

万次郎茶屋

万次郎茶屋

作家
中島たい子
出版社
光文社
発売日
2017-04-18
ISBN
9784334911621
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万次郎茶屋 / 感想・レビュー

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ままこ

可笑しくて切なくて温かい。ちょっと変で不思議な六編の物語。親友を探す男。新婚夫婦の苦悩。質問トラウマ男。イノシシが主人公。中途半端なヒーロー。ボロリン星人。ユニークな発想と斜め上を行く展開で色んなタイプのハッピーエンドを楽しめる。迷走する感情を出口へ導き、凝り固まった感性が解放される大人のファンタジー。面白かった。

2022/06/15

野のこ

短編集。よく見ると違和感のある不思議な装丁からそのまま物語に連れてってくれるよう。『親友』「人類はウィルスで滅びそうだよ」にえっ!?となった。『初夜』ミワさんが観てたムービーは私も好きだったアポロ13号の映画。未だに月がいると親指をそれに重ねたくなる。特にお気に入りは『万次郎茶屋』イノシシの万次郎とエリちゃんが素敵なコンビ。他のお話もとても好みでした。何も変わらないことへの悩みから、自分の未知なる新しい発見、変化へ。頬が緩んで元気になれた。

2020/04/29

ゆのん

6編から成る短編集。少しだけ他の話しと繋がっていた。『初夜ーファーストコンタクト』が1番好き。SF的に異星人なんかが出てきて星新一の小説を思い出した。以前から読みたい作家さんだったのでやっと読めて良かった。

2018/01/15

しゃが

おもしろかった。SF、寓話、ブラックユーモア、世相斬りを綯い交ぜにした、不思議な作品集。昔読んだ眉村さん、筒井さんや星新一さんの雰囲気もあった。子供ころから80点以上を取れたことがない、大人になっても詰めが甘いと言われ、いまひとつな人間の「才能」がじんわり事件を解決する「80パーマン」、動物園の日陰者イノシシとファンのエリの夢を叶えようとする「万次郎茶屋」、同じタイプの人を好きになってしまう紗香が思う価値観とは…「私を変えた男」の3作品が良かった。おかしさもありながらそれぞれの結末が効いて深くて心に沁みた

2017/05/19

キラ@道北民

短編集。ちょっぴりSFだったり、ちょっぴりファンタジーだったり、すこし不思議な6編。面白かった!どれも続きが気になる感じだけど、最後の1編でそれぞれの短編の繋がりを描いてくれる粋な作りで、満足して読了。装画を見直して余韻に浸る。「80パーマン」と表題作が良かった。デビューから追いかけてますが、中島さんどんどん物語の深みが増し、目が離せない!

2017/06/20

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