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ひとんち 澤村伊智短編集

ひとんち 澤村伊智短編集

ひとんち 澤村伊智短編集

作家
澤村伊智
出版社
光文社
発売日
2019-02-19
ISBN
9784334912659
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あらすじ

誰しも、人には言えないことがある。マイナーな趣味や特殊な持病は理解してもらいづらいし、結婚相手の実家には馴染みのない習慣があるものだ。心地よくくつろげるはずの我が家にも、世間には明かせない秘密が潜んでいるのかも……。現実への強烈な違和感を通奏低音に、恐怖と異形、人間心理の暗部にこだわりぬいて紡いだ全8編。『来る』の映像化でも注目の俊英、初の短編小説集! 禍々しくて、穢らわしくて、素晴らしい。

「ひとんち 澤村伊智短編集」のおすすめレビュー

日常を突き崩す、恐怖と幻想。『ぼぎわんが、来る』の著者による、ホラー短編集

『ひとんち 澤村伊智短編集』(澤村伊智/光文社)

『ぼぎわんが、来る』の実写映画化(中島哲也監督『来る』)と、同作の著者・澤村伊智氏のブレイクは、昨年のエンタメ小説界を語るうえでは外せないトピックだろう。

 澤村伊智といえば、2015年に日本ホラー小説大賞を受賞してデビューした、新世代ホラー小説の旗手。映画化をきっかけにその“怖くておもしろい”作品が広く知られるようになったのは、デビュー当初からの読者として喜ばしいことだった。

 2月20日に発売された『ひとんち 澤村伊智短編集』(澤村伊智/光文社)は、待望の新作。表題作「ひとんち」から書き下ろしの「じぶんち」まで、著者の鬼才ぶりをたっぷり味わえる短編集である。

 以下収録作にふれながらレビューしていくが、結論から書いてしまうと、この本は単行本で手に入れる価値のある、密度の濃い1冊だ。ホラーファン、ミステリファンはもちろんのこと、刺激のあるエンタメが読みたいという方々に、自信をもっておすすめできる。

「夢の行き先」は、ホラー&ダークファンタジー専門誌(『ナイトランド・クォータリー』)掲載時に読んで驚き、今…

2019/3/8

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ひとんち 澤村伊智短編集 / 感想・レビュー

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starbro

澤村 伊智は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。著者初の短編集、著者は、長編よりも短編の方が向いているかも知れません。オススメは、『闇の花園』&『宮本くんの手』です(怖)

2019/03/09

あも

じっとり地味に好き。澤村さんのホラー怖くないんだけど、語りが巧みだから恐怖よりも面白いに感情がシフトしてるのかな?旧交を温め合う女性たちの各家庭での独自ルール、小学校のクラスメートが順番に見る怖い夢、スーパーの販促ビデオ…日常から非日常まで。妖怪からSFまで。ストーリーテラーとしての澤村伊智の幅広さを楽しめる怪談の玉手箱。怖くないとは言ったけど、どこか心に引っかかりが残る。今後アレやコレに触れたとき、ふと立ち止まってしまわないだろうか?なんて、恐怖の種を植え付けられてしまったような気も少し、するんだよね。

2019/02/22

吉田あや

あなたにとっての当たり前は、誰かにとってもそうだとは限らない。自分の中で疑うことなく常識と捉えている事柄が、他者と交わることで異様な輪郭を見せ始め、静かな底なし沼に引きずり込んでいく新しい澤村ワールド。子供に頃によく耳にした都市伝説、未確認生物、狐狸妖怪、不幸の手紙。作り物然とした怪異が真実味を帯びた瞬間、周到に隠していた口を闇にぽっかりと広げ恐怖に包み込む。会談、不条理、SFといろんな恐怖が詰め込まれた、怪異の玉手箱のような短篇集。(続↓)

2019/02/24

dorebook

澤村 伊智作6冊目。【恐怖と異形、人間心理の暗部にこだわりぬいて紡いた八編】に納得。表題作「ひとんち」と「夢の行き先」は、展開の面白さとオチに成程!っと、コワ笑いしてしまった。全編的には軽めのホラーで、登場人物たちの追い込まれ方は比嘉姉妹シリーズよりも弱めではあるが、充分面白く読了。また、視覚をクラッとさせる目次の記し方が、作品への期待として盛り上げる感じなのも良かった。

2019/03/16

四つ葉🌸

著者初読み。「ひとんち」「夢の行き先」「闇の花園」「ありふれた映像」「宮本くんの手」「シュマシラ」「死神」「じぶんち」8話収録の短編集。不気味さ漂う装丁が内容とマッチしている。ホラー作品集だが、それ程の恐怖は感じず、終始どんよりとした灰色の空間の中で佇んでいる様な雰囲気。印象深いのは、3人の女性の噛み合わない会話が続いた後、最後に待ち受けていた物の気味悪さを感じた『ひとんち』。5年生のクラスメイトが順番に同じ夢を見続ける『夢の行き先』は結末が気になり一気読み。ソフトホラーなので怖い話が苦手な人でも大丈夫

2019/03/15

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