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バイター

バイター

バイター

作家
五十嵐貴久
出版社
光文社
発売日
2020-12-22
ISBN
9784334913755
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バイター / 感想・レビュー

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しんたろー

総理大臣の娘を救出する為、ウィルスが発生してゾンビだらけの離島へ自衛隊と警察の混成チーム「ブラッド・セブン」が派遣される…面白くなりそうな設定なのに、五十嵐さんの悪い癖が出て、筆が滑りまくりの印象。救出する側とされる側に巧い人物設定がしてあるのに、肝心の人物が描けていないので、グロい現象だけが突っ走っていて勿体ない。もう少しの工夫で、更にハラハラできたり思わず感動できる「良く出来たB級エンタメ」になるのに、C級で終わってしまっているのが残念。『炎の塔』のようなA級エンタメが描ける人だからこそ惜しく思った。

2021/06/03

いつでも母さん

コロナが収束して、次はこれ?キャー…「神様、もう許して下さい。」(泣)人間対ゾンビ勝つのはどっち?その時この国は残っていますか?世界はどうですか?とにかく五十嵐さんの描くサバイバル・バトルの世界へ貴方もどうぞ。それにしても死に過ぎです。そして、こんな総理大臣は勘弁して欲しい。

2021/01/23

海猫

伊豆沖合の島で、ウイルス感染症が発生。罹患者は人の血肉を求める凶暴な存在と化す。島に取り残された総理の娘の救出作戦を描く。実質、ゾンビホラー小説。設定的にもテーマ的にもコロナ禍以後の世界を描いており、真に迫る感覚がある。さらにグロテスクな描写が映像的なので、ショッキングな臨場感があった。精鋭部隊の戦いを描くサバイバル・バトル。総理の娘・彩香ら部活動のメンバーが逃げ回るパニック・ホラー。政府が未曾有の事態に対応するポリティカル・フィクション。3つの要素が撚り合わさって楽しめた。急転直下のラストまで一気読み。

2021/02/01

ウッディ

島で発生した感染症、狂犬病ウイルスと似た病原体は、傷口から感染し、やがてゾンビ化し、人を襲うようになる。頭を破壊しないと動きを止めないバイターは島の住民や観光客を襲い、増殖していく。部活の合宿で島を訪れていた総理の一人娘を救出するため、自衛隊と警察の混成チーム「ブラッド・セブン」が派遣されるが・・。ゆっくりと動く正統派(?)のゾンビのパニック小説でした。この人は生き残るだろうなと予想した人が次々とやられ、ラストはまさにカオスで、この後、どうなったんだろうと思わせる、ある意味予想外の結末でした。

2021/06/16

モルク

ゾンビパニック小説。伊豆半島沖大川豆島で発生した感染症は発症者が人を襲いその血肉を貪り「バイター」と化す。バイターは急激に増加し、ついに本土へも。大川豆島を合宿で訪れていた総理の娘を、自衛隊警察の精鋭を集めた「ブラッドセブン」が救出に向かう。自分の娘の救出だけにこだわる総理とノーと言えず損託するまわりの者、構図は現状と変わらないのか。そして予想を翻し救いのない結末。その後の日本はどうなる?希望はあるのか。グロい場面多くB級映画を見たような読後感。

2021/03/10

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