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人魚と過ごした夏

人魚と過ごした夏

人魚と過ごした夏

作家
蓮見恭子
出版社
光文社
発売日
2023-06-21
ISBN
9784334915353
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人魚と過ごした夏 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

シンクロナイズドスイミング改めアーティスティックスイミング(以下アースイ)に全てをかける高校生の話。主人公「茜」は幼なじみ「水葉」とともにオリンピックを目指し、日々練習を重ねますが練習中に大怪我を負います。回復を焦りながら待つ間にちょっと風変わりなクラスメイト「西島」とふとしたコトから親しくなり、段々とキモチがアースイから離れていきます。進路や家庭のコト、友情など悩みは様々でかつ複雑でそんな彼女たちのキモチをリアルに綴っています。泳ぎの描写のスゴさがイマイチわからず残念でしたが、読みやすい一冊でした。

2023/07/15

みかん🍊

子どもの頃からアーティスティックスイミングを始めオリンピックに行こうと約束した茜と水葉だったが高2の夏、怪我で大会に出場出来なくなり挫折する、復活してもう一度一緒にペアを組みたい水菜やコーチ、母親の期待にプレッシャーを感じる茜は高校の同級生の風変わりで将来は進学せずユーチューブで生活しようと考えている由愛と仲良くなり動画を撮る為に一緒に過ごす夏、オリンピックを視野に入れている程の選手は女子高生らしい生活を捨てプレッシャーや挫折で苦しい事も多いんだろう、三人の少女たちの目線の一夏とても良かった。

2023/09/13

ゆみねこ

幼なじみの陣内茜と神崎水葉はアーティスティックスイミングでオリンピックを目指していた。高2の夏前に茜が練習中に大怪我をする。水葉は後輩の紗枝とペアで大会に出ることになり、茜は同じクラスでいつも一人ぼっちの西島由愛と親しくなる。茜とのコンビを復活させたい水葉、競技に戻る勇気を持てない茜。互いの気持ちが分からず、思い悩む2人。美しいアーティスティックスイミングにかける女子高生たちの眩しい夏の物語。

2023/07/10

ゆのん

幼い頃からアーティスティックスイミングに全てを捧げてきた女子高生の青春を描いた物語。幼馴染と一緒にオリンピックを目指す茜だが怪我をしたのをきっかけに『自分の居場所』を見つめ直す。物語は怪我をした茜、幼馴染の水葉、新たに友人になる由愛の3人のパートで構成されていてそれぞれの気持ちや少しずつ居場所が変化していく様に戸惑う様子が伝わってくる。アーティスティックスイミングを殆ど目にしていなかったので、演技の描写がいまいち想像出来なかったのは残念。

2023/07/14

シャコタンブルー

アーティスティックスイミングでオリンピックを目指す二人の女子高生ペアだが、一人が大怪我で練習出来なくなってしまい技量に差が付くばかり。そこに「ぼっちさん」というオタク女子が登場することで三人の複雑で微妙な関係ができる。目標を失い挫折することで見えてくるもの、それは今まで全く知らなかったユーチューブの世界だ。純粋で楽しく自分だけの趣味に浸れる。誰かに期待され強制されるスポーツとは水と油のように異なる。夢に向かって邁進することの困難さと彷徨い迷走することの不安がせめぎ合う。ひと夏の青春の淡さを感じた。

2023/07/16

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