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独白するユニバーサル横メルカトル

独白するユニバーサル横メルカトル

独白するユニバーサル横メルカトル

作家
平山夢明
出版社
光文社
発売日
2006-08-22
ISBN
9784334925109
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独白するユニバーサル横メルカトル / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

・・体調の悪い時に読む本ではなかった。昔読んだクライヴ・バーカの『ミッドナイト・ミートトレイン』は、読みながら映像が浮かぶスプラッタだったが、こちらは体液や肉の腐臭まで感じるグロさと知性が両立。第2話「Ω(オメガ)の聖餐」のインパクト。これだけ胸くそ悪い物語に食欲皆無となりながら、一冊読み切る自分こそ悪趣味。とても人におすすめできる本では無いが・・悪趣味に勝る著者の知性と遊び心は・・唾棄すべき極上のエンターテイメント。「無垢の祈り」義父の頭が鉈で断ち割われる快哉。「すさまじき熱帯」意味無し言葉の不協和音→

2013/04/25

ntahima

「このミス1位!」と「京極夏彦絶賛」の帯に引かれて購入。著者が怪奇実話で有名ということは知っていたが読むのは初めて。本を読むようになったきっかけが創元社の「怪奇小説傑作集」なので幻想文学は今もよく読むしグロ耐性もある。しかし、この短編集をどのように評価すればよいのだろうか。同じ内臓幻想系でもC・バーカーの『血の本』は楽しめた。違いは?『血の本』には渇いたユーモアが秘められていたように思える。取り敢えず知人には勧められない。何故よりによって本作が「このミス1位」なのだろうか?これがミステリ?わからん><;

2010/05/30

久しぶりにどぎついものが読みたくなって再読。グロテスクだとか残酷なんて言葉じゃ、生優しすぎて、この作品を言い表せられないです。血と肉と反吐と汚物、そして狂気。もうそれしかない。最後の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」なんかは、描写だけで比べるならば平山さんの作品の中ではトップクラスのえげつなさだと思っています。ただやっぱりいつまでたっても忘れられないのは「ニコチンと少年」。ただただ理不尽さしかない、救いようのないお話。とりあえず胃もたれしたので、次はサッパリしたものを読もう。(笑)

2015/04/30

えみ

油断ならないえぐさがいつまでも後味の悪さとして舌に残る。そんな読了感。まさか短編集を読んでトラウマが心配になるほど癖のある小説に衝突するとは思わなかった!しかも1話に限ってのことではない。全8話すべてに対してなのだから“そーゆーこと”なんだと思う。面白さを追求するならば、狂気を宿して、世を憎み人を嘲て目に映る全てを蔑む。そして読み始めるとちょうどいい。これは深く考えてはいけない。考える行為さえ地獄である。お薦め?できない、できるわけない。自己責任で読むか読まないかは決めてくださいと強めの忠告を出しておく。

2022/05/05

澤水月

読メ始まる前の読了なので文庫再読の感想、作品誕生の裏話を http://book.akahoshitakuya.com/cmt/40595229 それと特報!「無垢の祈り」平山氏全幅信頼のTV超怖亀井監督で映画化!セリフ入り予告に変更・15.8.7 https://www.youtube.com/watch?v=WV1MfV_tDh0&feature=youtu.be 14.9.17記→亀井監督「自主映画でやったこともありゆっくり大事に仕上げようと思います。しばしは国内の上映は考えてなく…国外からスタート

2006/09/09

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