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トネイロ会の非殺人事件

トネイロ会の非殺人事件

トネイロ会の非殺人事件

作家
小川一水
中村佑介
出版社
光文社
発売日
2012-04-18
ISBN
9784334928056
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トネイロ会の非殺人事件 / 感想・レビュー

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nyanco

ミステリー仕立てなれど、小川さんなのでSFベース。これもまた楽しい。基本はクローズドサークル内での殺人事件。凝った謎解きはあまり好きではないのだけれど独特の筆致でグイグイと小川一水ワールドに引き込まれる。敢えて最初に場所や設定が明らかにされないので、何処でどんな状況で何が起こっているのか解らない、この不安に掻き立てられる感じが妙に良かった。表題作「トネイロ会の非殺人事件」の10人の決断や、お互いが疑心暗鬼なる様子、その後も面白かったのだが、他とはちょっと違った「くばり神の紀」が一番面白かった。続→

2012/05/31

キキハル

さすがは小川一水さん! バラエティに富んだ三つの中編はSF風、伝奇風、そして大どんでん返し風と、お味の違うミステリー。趣向を凝らしキャストの心情にも心配りをし、喝采のうちに幕が下りた後には爽やかな風が吹きます。「星風よ~」は月面基地を模した閉鎖型実験施設に滞在し、明日で終わるという最後の一日に起きた殺人を描き。「くばり神~」の遺言で広大な屋敷を相続することになった女子高生の気味の悪い顛末。表題作は、同志10人で犯した殺人。だが一人だけ殺していない非犯人がいる? どれも意表を突く展開が面白く一気読みでした。

2012/07/20

梨姫

初・小川一水。どのミステリ短編も面白い。特に気に入ったのが、表題作のトネイロ会。十人が集まって全員で殺人を行うという趣旨のもので、こんなに読後感が爽やかな犯罪は始めてだ。 犯人側による、殺してない人物「非犯人」を当てるという奇抜な設定にものめりこんだ。最後全員が一致団結して殺人を行う様は応援したくなったし、非常に清清しい結末。 探偵が犯人を暴くミステリ手法の予想斜め上をいったので目から鱗だった。「くばり神の紀」は富を分配するための神様という考え方が、八百万の神を信仰する日本人らしい話だなと思った。

2013/07/27

深青

今回は短編集。SF風味のお話や論理パズル的なお話もあってとても面白かった!表題作の「トネイロ会の非殺人事件」が好き。

2015/08/11

まつじん

う~ん、小説としては面白かったけど、ミステリとしてはイマイチかな。 一番ミステリっぽくなくSFちっくな「くばり神の紀」が一番面白かったなぁ。あとの二編は動機がいまいちはっきりしないのと登場人物が多すぎてついていけなかったです。

2012/05/22

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