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黄昏の光と影

黄昏の光と影

黄昏の光と影

作家
柴田哲孝
出版社
光文社
発売日
2014-01-18
ISBN
9784334929237
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黄昏の光と影 / 感想・レビュー

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モルク

刑事片倉シリーズ1作目。都内の古いアパートの一室で孤独死をしていた老人。しかしそこから女性と見られる白骨死体が見つかり…片倉は新人刑事柳井とともにこの女性の痕跡を20年遡って捜査する。さらに伊勢湾台風によって被害を受け犠牲となった家族、災害や戦火によって焼失した戸籍。もうここまでかと思われても、しぶとく探る刑事ふたり。地味で地道な作業から見えてくる女の真実。決して派手な内容ではないが、引き込まれていった。

2021/08/26

miyumiyu

孤独死だと思っていた老人と共に見つかったのは、女性の白骨死体。2人の刑事の執念で、薄皮を剥ぐように謎が解明されていく。寂れた岐阜の歓楽街、伊勢湾台風、時代を遡って辿り着いた真実とは…。ミステリーと人間の悲哀が描かれていて、重く切ない。中盤までは先が気になり引き込まれたが、スピード感はないので冗長気味な部分もあり、私には少し物足りなかった。

2016/03/07

ma-bo

このシリーズの最新作(第5弾)を先に読んだので、一作目を図書館で借りました。アパートで孤独死した老人。その室内からスーツケースに入った女性の遺体が発見された。身元を示す物は何もない。主人公の片倉刑事と新人の柳井が地道な捜査で亡くなった男女が誰なのか、そして亡くなった真相を追う。松本清張や初期の堂場瞬一さんを思わせる刑事物。

2023/02/28

タックン

松本清張の作品を思い出させるような警察小説。警察組織の軋轢調の小説が多い中、老刑事と新人刑事が納得いくまで捜査していく姿はこれぞ刑事物語って感じがする。アパートで孤独死した老人とその部屋にあったスーツケースで白骨化した女性は誰か?伊勢湾台風も絡めて物語は進んでいく。 最期がちょっと・・・・。

2014/04/15

ゆみねこ

家賃を滞納している独居老人を不動産会社の委託を受けた回収人が訪ねると、孤独死した男の遺体が。ありきたりの事件かと思われたその現場で、もう一体の女性の白骨死体が。小切間清という、その男には身元を示すものもなく戸籍すら定かでない。石神井署のベテラン刑事片倉と、新人柳井が地道な捜査の末にたどり着いた真実。20年、50年と遡る捜査、女の歩んだ人生が露わになりました。大きな災害にまぎれた人の生死、戸籍があいまいになってしまうということもあるのでしょうね。

2015/01/31

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