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もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮

もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮

もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮

作家
東村アキコ
出版社
光文社
発売日
2023-07-20
ISBN
9784334953881
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「もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮」のおすすめレビュー

東村アキコがいち早くウェブトゥーン連載をはじめた理由とは? 半生を振り返ったエッセイ『もしもしアッコちゃん』

『もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮~』(東村アキコ/光文社)

『海月姫』『東京タラレバ娘』など多くのヒット作を持つ東村アキコ氏。ハイテンションでスピード感のあるギャグ要素と、どの世代にも刺さる切ない心理描写で東村アキコ氏ならではの世界観を展開してきました。一方で自身の育児について綴ったエッセイ『ママはテンパリスト』は育児マンガとしては異例の100万部を売り上げ、恩師のことを振り返った『かくかくしかじか』では多くの賞を受賞するなど、エッセイストとしても高い評価を得ています。

 そんな東村氏にとって初の文章によるエッセイ集が『もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮~』(東村アキコ/光文社)です。宮崎県に生まれてから現在に至るまでの自身の半生を、実は深い関わりがある“電話”の変遷とともに綴った本書。東村氏の、そして彼女の作品の原点を強く感じるエピソードが揃います。

 昭和50年。今でいうNTTにあたる日本電信電話公社に勤める父・健一さんのもとに生まれた東村氏。父の転勤に伴い、九州地方を転々としながら幼少期を送ります。幼い頃の東村氏は…

2024/3/14

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もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮 / 感想・レビュー

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hiro

東村さんの『雪花の虎』を全く知らなかったが「女・上杉謙信の一代記、堂々終幕!」という言葉に引かれ、謙信に興味もあって全巻読んだ。読み終えてすぐ、読メでこの本のことを知り、漫画家さんのコミックエッセイは読んでいるがエッセイ本は全く読んだことがなく、電話局ファミリーの東村さんということにも興味があって、すぐに図書館で予約した。留守番電話、キャッチホン、テレホンカード、携帯電話という電話の進歩と東村さんのかかわりが面白く、また電話の進歩自体も懐かしく読めた。次はコミックエッセイの『かくかくしかじか』を読もう。

2023/10/15

ぶんこ

東村さんを存じ上げず、漫画もみていないのですが、面白かったです。ご両親ともに兄弟が多い末っ子だったそうで、親戚付き合いが大変と思いつつ、子どもには楽しかったようです。私は子ども時代のことを殆ど覚えていませんが、姉は詳細に覚えています。アキコさんも姉と同じで覚えていることが多くて羨ましい。宮崎県の小学校では、真冬でも裸足で毎朝かけっこをするとは驚き。県民性は読んでいると面白い。電電公社、懐かしいです。104の番号案内のお仕事をされていたからこその宮崎空港でのドタバタは最高でした。

2024/05/01

スノーマン

ほぼ同世代、幼少期や青春時代の思い出に重なる部分が多いのと、東村さんの思い出行動が面白すぎて、数ページに一回はくすくすと笑ってた。最初から変すぎる人、とか面白い人ってわけではなく、どちらかと言うと周りに合わせているタイプなのに、こんなに面白い。転校を繰り返しても馴染める柔軟さと人間観察眼、素晴らしいと思う。電話が常に最新(父がNTT社員)で、自宅に留守番電話とかキャッチホン設置後の周りの反応、笑いました〜。留守番電話に録音、最初は戸惑ったよね〜笑 そして、ごっちゃんが高3!あのごっちゃんが!

2023/10/20

tetsubun1000mg

「成瀬は天下を取りにいく」の帯に推薦文と共に名前が載っていたのを思い出して選ぶ。 読メで著作を見ると「海月姫」「東京タラレバ娘」などタイトルを聞いたことが有るコミック作品を尋常じゃない冊数書かれているのに驚いた。 子供時代からの自伝なのだが、宮崎県の都城市、熊本市、久留米市、宮崎市と元電電公社勤務の父親の転勤に合わせて過ごしたエピソードが底抜けに面白い。 どの土地も出身地だったり転勤などで暮らした土地ばかりなので「あるある」が満載。 宮崎のチキン南蛮ムネ・モモ問題や、明るく人の好い県民性なども同感でした。

2023/09/01

アコ

著者初の自叙伝エッセイ。電電公社勤務の父の転勤に伴い、九州内で何度も転校したなかでの出会いやエピソードが多めなんだけど、幼い頃の記憶が鮮明なことに驚く。また、描かれているささやかな日常が思わず声を出して笑ってしまうものが多く、現在の著者の作風に繋がっているのもすごい!最終章の現在の電話と漫画の関係(韓国由来の縦読みウェブコミック:ウェブトゥーン)の話も興味深い。/美大受験のあたりは『かくかくしかじか』と重複する気遣い?からか無し。『かくかく〜』を再読したくなった。/約2か月ぶりの読書でした。

2023/12/10

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