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高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション)

高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション)

高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション)

作家
スタニスワフ・レム
Stanislaw Lem
沼野充義
巽孝之
芝田文乃
加藤 有子
井上 暁子
出版社
国書刊行会
発売日
2004-12-01
ISBN
9784336045065
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高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション) / 感想・レビュー

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三柴ゆよし

かつてゴンブローヴィッチは「ボルヘスを殺せ」と言った。レムはもっと辛辣だ。ボルヘスの作品に共通する構造を無惨に暴き出し、彼を最もすぐれた図書館員、偉人の亜流、文学的たわむれの人として一蹴する。その他、ナボコフとドストエフスキーを並べて語るという、ナボコフが読んだら激怒のうえ即死みたいな評論もすごい。前から怖い人だと思っていたが、やっぱりレムは怖かった。記憶のなかの物と者とに密着、活写することで甘なセンチメンタリズムに陥ることを避けている、完璧に退屈な少年時代の回想記「高い城」はしかし俺の好みではなかった。

2017/08/01

プラス3

『高い城』自伝小説だが、あのレムがまともな?モノを書くはずがなく、めちゃくちゃ面白いです、ハイ。『文学エッセイ』というかハイレベルな批評・評論。「ドストエフスキーぐらい小学生の時に読んでるよな?」みたいな感じで、レムの博識っぷりが遺憾なく発揮されております。気になるのはやっぱりディック評。ディック感覚を高く評価してたのは知ってたけど「紙と鉛筆があれば、SFとしておかしなとこはいくらでも挙げられるが大事なのはそこじゃないだろ」とすごくまともなことに逆に驚いたw。

2015/10/06

roughfractus02

ナチス侵攻の時代背景を描かない自伝は、友達と初恋という部品からできたおもちゃを扱うように、少年時代を分解する。そこに生じる執着や愛玩の感情に懐かしさはない(『高い城』)。小説に慣れた読者が感情を描くのが不得手と見なす作者のエッセイ(ドストエフスキーからディックまで)も、SF論も構造主義批判も科学をベースに構成された機械かどうかが問われ、作品論の主人公も精神分析にかけられ、そこに描かれない宇宙人の文化すら要求される。フィクションを仮説と捉える作者にとって、作品は読者の読みより未来の検証に開かれているようだ。

2018/12/27

mst_y

自伝とエッセー。自伝はナボコフの『記憶よ、語れ』を思い起こさせる。エッセーはSF論というより小説論。エッセーはどれも面白いし、小説よりもすいすい読める。構造主義についてけちょんけちょんに書いたものも面白かったけど『メタファンタジア』とフィリップ・K・ディックについて書いたものが一番好きかも。レムの言う「注意深くそして好意的に読む」とはこういうことかと思った。

2012/01/11

キョウラン

毎回思うが国書刊行会はいい仕事をする。国書刊行会ってたぶん国の秘密機関が発行していると妄想する(何)しかし「高い城」ときくとフィリップ・K・ディックも「高い城」っていうタイトルのSF書いてなかったっけ?しかし未来の文学シリーズ、スタニスワフ・レムだけで3冊も出すとはwどんだけスタニスワフ・レム好きなのかwや、でもSFを読む上ではスタニスワフ・レムははずせないのはわかる。でもアシモフ、クラーク、ハインラインははずすんですね(爆)基準がわからん……。

2011/12/31

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