乳房に蚊
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倦怠期の夫婦を描いた小説『乳房に蚊』が映画化決定! 濱田岳&水川あさみの出演に「夫婦役がすごくしっくりくる」と期待の声
『乳房に蚊』(足立紳/幻冬舎)
脚本家・足立紳の小説『乳房に蚊』が、濱田岳の主演で映画化されることが明らかに。濱田の妻役には水川あさみが抜擢され、「ダメ夫な濱田くんとか楽しみ」「原作もすごく面白いからこれはいい映画になりそう」と注目を集めている。
作者の足立は、映画「百円の恋」で注目を集めた脚本家。『乳房に蚊』は、自身の経験をもとに執筆した作品だ。主人公となる売れない脚本家・豪太は、妻のチカ、娘のアキと3人暮らし。結婚10年目になる夫婦は絵に描いたような倦怠期を迎えており、チカは稼ぎのない豪太を見下し暴言ばかり吐いている。
そんな豪太の元に舞い込んできたのは、「ものすごい速さでうどんを打つ女子高生」というネタで脚本を書いてみないかという誘い。豪太は仕事のチャンスを掴みつつあわよくば妻のご機嫌を取ろうと、家族3人で香川旅行へと向かう。チカの徹底的な節約計画のもと取材先へたどり着いた豪太は、そこで衝撃の事実を耳にするのだった――。
2016年に発表された小説は、「夫が最低すぎるけど根がポジティブでなぜか憎めない」「チカの容赦ない罵詈雑言に笑える」…
2019/8/1
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乳房に蚊 / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
映画『百円の恋』の脚本家さんが書いた作品ですが、個人的にはキライじゃないですね。賛否両論見事?にわかれる作品だとは思いますが、不思議とイヤじゃなく、最後までイッキに読んでしまいました。ほぼ無職の脚本家であるダメな夫と何事にもキレキレな鬼嫁の珍道中で、ホントにダンナのダメっぷりは読んでいてかなり不愉快になりますが、不思議とどこか健気?で笑えてしまいます。かたや北斗晶さん並み?のスーパー鬼嫁はキレ方も凄まじく、ダンナとのやりとりもある意味痛快ですが、どこか可愛さがうかがえます。何も深く考えずに読める作品です。
2016/11/27
いたろう
去年の年収が35万という売れないシナリオライターのダメ男振り(笑)。タイトルの「乳房に蚊」は、尾崎放哉の自由律俳句「すばらしい乳房だ蚊がいる」から取られたものだが、これは邪険にされながらも、妻にすがりついている男の姿か。この妻の徹底的な倹約振りとケチケチ家族旅行の様子が可笑しい。作者は、映画「百円の恋」の脚本家だが、「百円の恋」と違って、後半、主人公が何かに目覚めて、大きな変化があるというような盛り上がりはない。ダメ男はダメ男のまま。しかし、そこに憎めなさが。「いれものがない両手でうける」(尾崎放哉)
2016/07/23
そうたそ
★★★★☆ 何が起こるでもないのんべんだらりとしたようなストーリーなのだが、不思議とその独特の空気感に引きこまれて読んでしまう。タイトルをシンプルに表した装丁もお見事。どこまでもダメ男な主人公がこうまでいくと逆に素晴らしく思えてくる。ただのダメ男なのに変に自意識とプライドが高いというから、とにかくややこしい。じゃあ妻はまともかというと、妻も妻で……という感じ。こんな夫婦の話を読ませられて何が楽しいのかとも思うが、最初から最後までずっと面白かった。主人公のようにはなりたくないが、でも健気ではあるな。
2016/07/05
momogaga
題名と表紙に引かないで下さい(^0^)。内容はコメディ。ダメダメな夫婦の物語ですが、主人公には共感がもてました。
2021/01/31
Koichiro Minematsu
けっこうlove love と言える。子どもを中心として、お互いの存在をはっきりさせようともがく、これぞ夫婦でしょう。ほんわか読めた。
2020/03/20
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