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ほねがらみ

ほねがらみ

ほねがらみ

作家
芦花公園
出版社
幻冬舎
発売日
2021-04-14
ISBN
9784344037410
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虚実のあわいから染み出す呪い。WEB発の最恐ドキュメント・ホラー『ほねがらみ』作者・芦花公園インタビュー

 2020年夏、ツイッター上であるネット小説が話題となった。“最悪で最高”“寝るどころじゃなくなってた”“巻き込まれたくない”――。恐怖の悲鳴とともに拡散されたその作品の名は『ほねがらみ』。芦花公園さんが小説投稿サイト「カクヨム」に発表したホラー長編だ。

取材・文=朝宮運河 写真=首藤幹夫 「小説を書き始めたのは2018年です。それまで読む専門だったんですが、ツイッターのフォロワーさんに『書いてみたら?』と誘われて、カクヨムに投稿するようになりました。『ほねがらみ』は仕事の空き時間を利用して、1年ほどかけて書いた長編。執筆中はPV(閲覧数)が伸びなかったんですが、完結からしばらく経って、影響力のある方が『面白い』と評価してくださって。それで一気に読者が増えました。書籍化のオファーをいただいたのは、バズった直後のこと。あまりの展開の早さに驚きました」  東京出身ということ以外、プロフィールが明かされていない芦花さん。しかし相当な“ホラー通”であることは、作品を読めば明らかだ。 「ホラー好きの原体験はアニメ版の『ゲゲゲの鬼太郎』です。そこから怖いもの…

2021/5/8

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ほねがらみ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

みっちゃん

ぶちっと途切れるような断片的で、意味不明で不気味なメールや手記やインタビュー。かなり三津田信三作品の影響は感じられるけど、明らかに関連はあるようなのに、どこか辻褄が合わないような、正体不明ででも間違いなく危険なものがどんどん自分の廻りに集まってきて、その距離を狭めながら取り囲まれているような怖さは感じられた。P136~P147までの異様さは半端ない。結局わからない、いやわからなくて良かったのか、伏せ字の「■■■■■」。

2021/06/08

モルク

「私」は怪談話の収集家。その私の元に持ち込まれた素人風の話は、ひとつひとつはばらばらなのに、やがてひとつのものにまとまっていく恐怖。じわじわと真綿で首を締められていくような息苦しさ。登場人物と、なによりも橘家の家系図がありがたかった。こんな風に繋がっていたのね。

2022/09/06

aquamarine

怪談の収集をしている大学病院勤めの「私」のもとにやってくるいくつかの怪。独立していると思っていたそれらが、徐々に収束していく。わざと伏字にしてある部分など、実際にそこに文字が当てはめられていたら読み手にもその何かがやってくるのではないかと思うような妙な怖さがある。決して読みやすいわけではない文がそれを煽る。残穢を思い出し、勝手に怖くなっていたところへの12頁にわたる演出には抉られた。伝承されてきたもの、ネットの奥で語り継がれてきたもの…よくある?怖くない?…知るのと得体のしれないままとどちらが怖いだろう。

2021/07/07

★Masako★

★★★✰︎ 芦花公園さんデビュー作。怪談収集が趣味の医師である「私」の元に、大学の同窓生・由美子から送られてきた怪談話をきっかけに、次々と私の元に送られてくる怪談話。それらにはどこか共通するものが…三津田信三氏の「幽霊屋敷シリーズ」に影響を受けた作品だけあって、雰囲気は似ている。それぞれの怪談話には伏せ字や意味不明の謎の言葉が多く、12ページにも及ぶアレは不気味。そして調べていく「私」にもじわじわと怪異が起きていく様子は中々怖い。夢なのか現実か? 常々思うこと…やはり、怪異には無闇に近づいてはならない。

2021/06/12

☆よいこ

ジャパニーズホラー。オカルト都市伝説や民俗伝承系、いわゆる「怪談」を集めているオカルトマニアの男性医者が主人公。知人から送られてくる怪談を読み進めると、共通点に気づく。手足のない女が迫ってくる、子殺し、語ると伝染る怪異。行方不明者が多い。次第に追い詰められていく医師は、怪異の元になった家にたどり着く。七代祟る。七代目の後は…▽集められた怪異が実はひとつの根っこで繋がる『残穢』に似た感じ。SNSやネット情報など、こちらが現代寄り。そしてワールドワイド。なかなか楽しめたが残穢ほどではない(好みもあるだろう)

2021/10/24

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