指づかい (幻冬舎アウトロー文庫 O 116-1)
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不倫やハーレム、陵辱モノも純粋に楽しめる。作家・うかみ綾乃が語る、官能小説ならではの魅力【官能小説家という生き方】
『指づかい』(幻冬舎)でデビュー後、『窓ごしの欲情』(宝島社)で2011年日本官能文庫大賞新人賞を受賞、そして『蝮の舌』(イースト・プレス悦文庫)で第二回団鬼六賞の大賞を受賞、と立て続けに作品を高く評価されてきた官能小説家のうかみ綾乃さん。
巧みな官能表現はもちろんのこと、細かい仕草までこだわり抜かれた人物造形や、ときに命を賭してまで交わるような、鬼気迫るセックスシーンからは強い文学性も感じられる作家である。
果たして彼女はどのような経緯で官能小説家という道に足を踏み入れたのか。年間50冊以上は官能小説を読むという生粋の官能小説マニアとしての顔も持つうかみさんに、官能の世界の魅力について伺った。
エロと向き合わざるを得なかった幼少期
うかみさんに官能小説家になった経緯を問うと、「とにかくずっと、性を嫌悪していた幼少期から振り返らないといけない」と答えた。
「私、田舎で生まれ育ったんですね。それで、幼い頃から発育がよくて、他の子に比べて背も高かったし胸も大きかったんです。田舎って、そういう異質な存在が悪目立ちしやすいんですよ。
普段は優しいおじさんや…
2019/11/11
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指づかい (幻冬舎アウトロー文庫 O 116-1) / 感想・レビュー
ミカママ
【読メエロ部】顔の次に男性の指に目がいくほどの、手フェチのワタクシめ。ワクテカで読み始めたが、今回はやけに男性目線のエロが続く。あー、スポニチ掲載か(笑)それにしても、つくづくうかみさんは「あえぎ声の文学」だなぁと。あえぎ声の描写読むだけで、ごはん3杯いけます。ごちそうさまでした٩(。•ω•。*)و
2016/10/30
まさきち
【読メエロ部】カメオ職人の岳生がちょっと心に問題を抱えた女性達と交わり、快方へと向かわせていくという話を集めた短編集。タイトルから指先器用な職人の指づかいにスポットを当てたものかと期待していたけれど左程の執着は感じられず、またそれぞれの女性の誘い方にもマンネリ感があったのはちょっと残念。ただし全体としてはうかみさんらしくエロさを引き出す声の表現が満載で楽しめた一冊。
2016/11/10
のんすけ
この作家さんの本は2作目。いろんな女性を主人公にした短編だけれど、相手の男性はすべて同じ。自分の中の女を何かしら否定的に捉えている人は、こういう男に弱いのだろうか。そしてそのひと時で女としての自信や安らぎや強さや、いろんなものを取り戻しさらに強く輝いていく。確かに隅々まで優しく大切に扱ってもらえたらそれだけで自分を好きになれるかもしれない。これが男性作家だと嫌悪感を抱くかもしれない性描写はかなり豊富です。
2016/06/26
HMax
【読メエロ部】うかみ綾乃さん初読み。本作がデビュー作とのこと。母性本能をくすぐるカメオ職人岳生に安らぎをもらって再生する5人の女性の物語。カメオ職人ならではの指づかいが武器ということはなく、人好きのする風貌に無防備さが良い様子。ベストは「夜咲く花」咲き始めは白く、一日で赤くなるシクシン(シクンシかも)が似合う美佐代の変貌。カメオ、大昔に母が大事にしていた思い出がありますが、結構するもんですね。
2023/09/23
ふみ
司馬遼太郎のがエロいな、という妙な感想を抱きつつ読了。
2017/03/26
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