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海は見えるか (幻冬舎文庫)

海は見えるか (幻冬舎文庫)

海は見えるか (幻冬舎文庫)

作家
真山仁
出版社
幻冬舎
発売日
2018-04-10
ISBN
9784344427297
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海は見えるか (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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papako

『そして、星の輝く夜がくる』続編。震災からまだ2年という東北の小学校に派遣された阪神淡路の被災教師、小野寺。彼の正直な考えには、共感できる部分とできない部分がある。だから胸にせまってくる。きっと、今でもサバイバーズギルドやPTSDに悩む人たちは大勢いるんでしょうね。小説で読んでも決して当事者にはなれない。それでも、現地の人たちの『普通』を望まずにはいられない。

2018/09/19

さきん

続編あるのかと思ってちょっとびっくりしたが、こういう出来事に終わりはないという意味で納得。あらゆる出来事も飲み込んで歩み続けないと思いつつ、過去を振り返させられる悪夢、PTSDとも向き合っていかないといけない。慣れない環境で自死した人も多い。災害関連死という見方が定着したのもこの震災がはじめてかも。

2021/12/02

Walhalla

『そして、星の輝く夜がくる』の続編です。三部作の二作目ですね。神戸の被災で妻と娘を亡くした小学校教師が、東北に応援として派遣され2年目を迎えます。著者の真山仁さんは、ある雑誌のインタビューで、"被災地が求めている答えと、経験者が考えていることは、必ずしも一致しない。大事なのは立ち止まらないこと。考え続け、行動し続けることでしか答えは出せない。”とおっしゃっています。家屋やライフラインの復興以外にも多くの課題があり、そのような状況を現場の目線でしっかり描かれた作品ですね。三作目も読みたいと思います。

2024/04/19

タルシル📖ヨムノスキー

震災直後の被災地を舞台にした〝そして、星の輝く夜がくる〟の続編。舞台は震災から1年の被災地。PTSDや防潮堤建設問題など、被災当時とはまた違った問題が見え隠れする被災地で、熱血〝まいど(小野寺)〟先生は今日も全力投球。それにしても、「東北バイオスーパーバンク構想」ってのは実際にある話なのか?本当だとすると構想はともかく被災地支援と絡めるのはなんだか卑怯な気もするしとても怖いことだと思うが、本文にもあった「道徳や倫理より普通の生活」というのも被災地のホンネだろうし、前作同様とても考えさせられる一冊だった。

2020/06/10

ドリル

★★★★

2021/03/11

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