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ある女の証明 (幻冬舎文庫)

ある女の証明 (幻冬舎文庫)

ある女の証明 (幻冬舎文庫)

作家
まさきとしか
出版社
幻冬舎
発売日
2018-10-10
ISBN
9784344428003
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ある女の証明 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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バネ

「女を知る」シリーズ第3弾。貴和子を中心に、彼女に絡んだ人たちの様々なエピソード。最初に新聞記事があり、ソレを検証するかのように、進めていく展開は面白かった。関係が複雑で分かり辛い感もあったが、「女」の愛憎がよく描かれていた。やはり、私にはなかなか理解が難しいかと。。

2018/10/23

えみ

猛烈な悪寒。意図せずにいるのならその不幸に憐れみを、意図していたことならばその類稀なる演技の才能に拍手喝采を。自覚の有り無し、生きていてもいなくても、そんなことは些細なことでしかないのだと…彼女、貴和子の内なる魅力に惹かれ狂っていった者達が己の身の破滅をもって証明してみせてくれた。連作短編集。5つの事件を遡ることで貴和子という女の存在を浮かび上がらせる。彼女は完全なるクラッシャー。人の自尊心を上手く利用した5つの事件は一つ一つでも面白いのに連作だからこその満足感がある。存在が危険な女、それが貴和子である。

2020/11/12

JILLmama

どの章にも出てくる女「貴和子」謎めいている貴和子。彼女は一体何者なのだろう。 男たちが虜になって、女が嫉妬して。 一気読みしたけれど、モヤモヤする終わり方ね。

2018/12/14

akiᵕ̈*

この一冊の中に様々な年代、そこに関わる人たちが「貴和子」という1人の女性で繋がっている、中々にダイナミックな連作短編。それぞれの章の冒頭に、事件内容が新聞の記事で掲載されているので、その顛末を想像しながら読み進めるというのも面白かった。終活に差し掛かった男の財産を狙う人たち、派遣切りに合い再就職先に悩む女、お金に困ってるという女に金を渡し続ける男、子供を虐待する継母、DVに遭いながらも男を庇う女と、隙がある危なっかしい人たちが貴和子とそんな風にして関わっていたのかと、最後の最後まで飽きさせない。

2023/05/22

カブ

各章の初めに書かれている三面記事。毎日どこかで起こっている、すぐに忘れられてしまうような小さな事件や事故です。そのどれもが「貴和子」という一人の女性に関わった人々のことだったら…。読み終わってよく分からなくて、もう一度読みたくなった。

2023/11/05

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