虹にすわる (幻冬舎文庫 た 45-5)
虹にすわる (幻冬舎文庫 た 45-5) / 感想・レビュー
やすらぎ🍀
木肌に触れているだけで安らぐ。心を込めた一脚に腰を下ろすと包み込まれる。角のない緩やかで優美な曲線に指を這わせて職人の優しさを受け取る。大切にしたい椅子。互いが互いを認め、補い支え合う気持ちが込められている。ついぽろっと出た言葉。考えすぎて押さえきれなくなった本音。生きていくために必要なものは数多あるけれど、やりたいと思えることがあるのならやってみたらいい。決して一人では作れない美しさを知り得るから。誰かのためだけでなく自分のために。ひとしきり雨が降った後に見上げた冬空にはきっと、友情の虹がかかっている。
2023/06/14
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/07/post-eccae8.html こんな椅子に座ってみたいものです。
2023/07/06
えりこんぐ
正反対だけど不思議とウマが合う人がいる。田舎で椅子工房を始めるようとする魚住と、巻き込まれた徳井。食堂の菜摘とぬいぐるみ作家の胡桃と含めて、4人のこの先がもっと読みたいと思った。何よりおじいちゃんが好き(´∀`) 【積読80】
2023/10/27
たるき( ´ ▽ ` )ノ
オーダーメイドの椅子・・・そんな物が存在するなんて、意識したことなかったかも。長く座っても疲れないのかな。虹に座るような気分になれるのなら、一度座ってみたいな♪
2023/05/11
エドワード
故郷で修理屋をしている徳井律の元へ、大学の後輩・魚住光が訪ねてきた。二人は椅子作りの工房を始める。デザインに優れた魚住と、技術に秀でた徳井、教授が「足して二で割りたい」と言う迷コンビ、実直な徳井に対して、飄々として軽い魚住、個性の描写が上手い。夫婦いす、子供のためのファーストチェア。魚住のアイデアは確かに面白い。食堂の看板娘・菜摘と魚住の彼女?胡桃が加わり、賑やかになる人間模様も楽しい。最後は、彼らの椅子が高名な建築家の目に留まり、徳井がスカウトされる一幕。どうする徳井?さりげなく描かれる人生の機微だ。
2023/03/19
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