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神さまのいうとおり (幻冬舎文庫 た 61-2)

神さまのいうとおり (幻冬舎文庫 た 61-2)

神さまのいうとおり (幻冬舎文庫 た 61-2)

作家
谷瑞恵
出版社
幻冬舎
発売日
2023-05-11
ISBN
9784344432932
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神さまのいうとおり (幻冬舎文庫 た 61-2) / 感想・レビュー

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さてさて

父親が会社を辞めたことをきっかけに、ひいおばあちゃんとの暮らしを始めた家族四人の姿を描いたこの作品。そこにはひいおばあちゃんが語る昔からの”風習や言い伝え、おまじない”に接していくひ孫の由梨が感じる新鮮な思いを読者も体感する物語が描かれていました。普段疑問に思うこともない”風習や言い伝え、おまじない”に改めて感じ入るこの作品。この国の『神さま』という存在の独特な立ち位置を思うこの作品。『古いものを残していくって難しいよね』とつぶやく由梨の言葉に、私たちがこの先も残すべき大切なことに思いを馳せる作品でした。

2024/04/12

ぽろん

私も小さい時、橋の下から貰われてきたってよく言われてたなあ。魔除けの背守りも聞いた事がある。何だか懐かしくて、心暖まるお話でした。

2023/08/19

よっち

バラバラな家族を救ってくれたのは、曾祖母の暮らしの知恵だった。言い伝え、風習、おまじない…幸せに生きるための秘訣は、昔からずっと側にあることを知る連作短編集。会社を辞めて主夫になった父親、父親を恥ずかしいと思う思春期の娘、何も相談してくれない夫との関係に悩む母親。息子も含めた一家で曽祖父の住む田舎に引っ越して鬱屈を抱えている彼女たちが、ふとしたきっかけからこれまで知らなかったことに気づき、いろいろなものの見方も変わっていって、相手をきちんと知ろうと変わってゆく展開はとても優しくて心に響くものがありました。

2023/05/11

megu

バラバラになりかけていた家族の、絡まってしまった糸をほどくきっかけとなったのは、曾祖母が教えてくれた昔ながらの知恵やおまじないだった。そんなの迷信じゃないの?と思うような、ひいおばあちゃんの教え。でも意外なことに、そんな教えを守っていると、なんとなくうまく行くような気がした、自分の子供の頃を思い出す。時代の流れと共に廃れてきた習慣や、大人になると共に忘れていたおまじないに触れ、失いかけていた大切なものを、そっと私の胸に戻してくれたような気がした。懐かしさと温かさに包まれる、不思議な連作短編集だった。

2023/05/22

こばゆみ

タイトルの通り、昔ながらの言い伝えをモチーフにした連作短編集。児童書にしても良さそうなくらい文章が平易で雰囲気が温かくて良かった(^^) 友梨の父がとても素敵。

2023/06/17

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