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ヘイケイ日記 (幻冬舎文庫 は 22-7)

ヘイケイ日記 (幻冬舎文庫 は 22-7)

ヘイケイ日記 (幻冬舎文庫 は 22-7)

作家
花房観音
出版社
幻冬舎
発売日
2024-02-08
ISBN
9784344433601
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ヘイケイ日記 (幻冬舎文庫 は 22-7) / 感想・レビュー

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Tomomi Yazaki

初潮、出産、そして閉経。女性としての第三段階を迎えつつある著者、実は女流官能小説作家でもある。とうとうと言うか、やっとと言うか、寂しいと言うか。小学校高学年からのつき合いが一つなくなる。PMSからの開放でもあり、終活にも似た気持ち、でその準備も進む。そんな中で出す本書。夫とのセックスレスにレズ体験、はたまた性器に対する男の勘違い等々。淫靡とも思える内容を、あけすけにバンバン書く。でも読み手としては意外と気持ちよく読め、共感するところも多々あり、読んで良かったと思える本でした。

2024/03/18

桜もち 太郎

48から50歳の閉経間近の作者の自己嫌悪一杯の随筆。「人はある年齢になると、自分の過去の欠乏を埋めるために生きようとする」セックスで傷ついたものはセックスでしか欠乏を埋めることができないって、なかなか奥が深いと思う。自分だってそうだ。20代の欠乏を今埋めながら生きているようなものだ。前半はあけすけに、女性の性が書かれているが、男女の区別なく読めるし、男も知らなければならないこと、気をつけるべきことが盛り沢山。後半は死についての話が多かった。「若い頃に戻りたくはないけれど、老いはしんどい、つらい」確かにね。

2024/04/21

ヨハネス

あたしもこの人のことポルノ作家だと思っていた。興味はあるのに恥ずかしくて手に取ったのはこれが初めて。容姿に強い劣等感を持つところ激しく共感する。自虐が多すぎて切なくなるけれど、確かに年増の女をあげつらうおっさんの方が悪いのだ。いや、若い男性を喜ぶこっちだってレベルは同じなんだろうが。バスガイドもする人だったのか、とか意外な人となりを読むのは楽しいけど、考えさせられることもたくさんある本だ。

2024/04/19

うさぎや

作者が50歳を迎えるまでのあれこれや、作家になったきっかけやその後について綴るエッセイ。心身両面の変化や不安を見つめながらも前向きにとらえていく。過去のエピソードはなかなかヘビー……。

2024/02/25

totuboy

自分が40代半ばに差し掛かり、同じ世代の女子は何を考えているのだろうか気になって読んでみた。花房観音さんだからこその体験談もあるだろうが、こういう考え方をしている女性もいる、そして、他者からの心無い言葉に傷ついている人がいる、ということを知るには良い本だった。意外とこういう世代の女性の心情を書いた本って読んだことがないので、新鮮な驚きがあった。花房さんは「性」に関することもオープンに話してくれるので、読んでいて面白い。

2024/03/31

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