センチメントの行方 (2) (バーズコミックス)
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夜の繁華街で「ON SALE」と書かれたプラカードを掲げる女子高生…少女とセックスのオムニバス『センチメントの行方』
『センチメントの行方』(榎本ナリコ/幻冬舎コミックス)
若さこそ女の武器だ、とは思わないが、電車に乗っていて制服を着た女子高生たちの姿を見ていると、やっぱりちょっと「かなわないな」と思う瞬間がある。ハリのある肌、ツヤのある髪、澄んだ瞳、みずみずしい空気感。そんな圧倒的な強みにまるで気づいていないかのような、危うさ。そんな無防備な少女たちについ目を引き寄せられてしまう。
20年前に発売された『センチメントの季節』(全8巻)では、著者の榎本ナリコがそんな少女の性をエロティックかつ鮮やかに描いた。登場する少女たちは、どこかちょっと小悪魔的で、表情をコロコロ変える。空っぽな自分に虚しさを感じて落ち込むときもあれば、そんな彼女たちに手を差し伸べる大人を容赦なく傷つけたりする。少女たちの心を理解しようとするのは、空を掴むようなものだ。
そんな『センチメントの季節』の続編のような形で発売された、『センチメントの行方』。いずれも短編集であり、物語はつながっていない。しかし、作者のあとがきにも書かれている通り、両作とも少女と性、そして少女性について描いたもので…
2018/7/24
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センチメントの行方 (2) (バーズコミックス) / 感想・レビュー
ソラ
救いはあったのかなぁとか…
2018/06/24
ソラ
【再読】
2018/08/18
祐樹一依
【○+】
2023/07/10
きを
「季節」に狂わされた身としては読んでおかねばなるまいて。ガジェットその他を20年経った今にスライドさせて新たに描かれるセンチメント。全く不自然さや違和感を感じないのはもうなんか色々と流石というべきか。今巻の「白と黒」前後編は、シリーズにおいて何気に新境地かも。
2018/08/13
クマリカ
ギラギラした欲望を抱えて、貪欲に生き急ぐような人物像が珍しくななり、希薄な生命力と現実感、生きてて良いのかな?みたいな危うさ、そういう発達障害的な生き辛さの時代。 性が単なる欲望充足でなくて、死と隣り合わせの生の実感や救済としての意味を持つような話。 恋愛では無いけど、なにか共感や慈愛、あるいは必要とされる事、女性には理由や必然が、sexするには必要なのかもね。 濃厚な百合もあります。 二巻続けておすすめします。
2018/07/07
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