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現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね

現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね

現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね

作家
東直子
出版社
春陽堂書店
発売日
2023-07-03
ISBN
9784394980070
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現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね / 感想・レビュー

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Ikutan

和歌の表面に出てきている言葉と表情を掬い取り、現代の言葉に置き換えた現代短歌版百人一首。百人一首は、子どもの頃から歌留多で親しんできたけれど、このような形で百首を全部をじっくり味わったのは、初めて。恋の駆け引きや焦れる思い、何と情熱的なこと。悲哀や寂寥。様々な感情に心を揺らし、長閑な風景や自然の美しさに胸を打たれた歌人たちの思いが、現代語に置き換えたことで、真っ直ぐに伝わってきます。また、解説で、多くの技巧が施されていると知り、和歌の奥深さに感動しました。東さん直筆のカラフルな装丁やイラストも素敵ですね。

2023/09/04

ダミアン4号

『誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに(藤原興風)/長生きしたけど友達は皆、逝ってしまった』つい最近の事だったので旅立った父との会話を思い出します。冗談半分に「お葬式には誰を呼んで欲しい?」「皆逝っちゃったから呼んで欲しい友達もいないなぁ」と…想い人に恋焦がれる和歌が多い中で地味な印象を受けるこの一首が今はとても心にしみます。“勉強”した百人一首には感動しなかったけど千年を生きたベストセラーは違う。今更のように心が震える。飛鳥、平安から鎌倉期まで…雅なインフルエンサーが選んだ百首を是非あなたに!

2024/02/07

あや

東直子さんによる百人一首の現代語訳。ちゃんと57577にしているところがすごいです。お子さんに読ませると役に立ちそう。私は短歌の原点が百人一首だったので、大変興味深く読みました。解説も丁寧。

2023/12/08

まぁみ

圧巻です。もう素晴らしいとしか言いようがない…感服。現代語の清らかな歌たちが百人一首だとは思えないほど斬新です。いやあ、大変だったと思いますよ…100首を詠み直したのですから。解説がまた、良き良き♪一生手元に置いて好きな時に開いて生きたい。一読では1、4、9、36、40、41、44、50、54、56、63、73、77、82、89 に付箋紙(笑)。タイトルから/花々は色あせるのね長い雨ながめて時は過ぎゆくばかり (花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに)

2023/07/08

スイ

百人一首全てを現代語短歌に仕立て直すというのは大変なことだと思うのだけど、東さんの歌はとても軽やかで、その苦労を感じさせない。 見開きで元の歌と解説、更には作者についてもコンパクトにまとまっていて、入りやすかった。

2023/09/19

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