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晴れた空 上 (祥伝社文庫 は 1-26)

晴れた空 上 (祥伝社文庫 は 1-26)

晴れた空 上 (祥伝社文庫 は 1-26)

作家
半村良
出版社
祥伝社
発売日
2005-07-01
ISBN
9784396332341
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ジャンル

晴れた空 上 (祥伝社文庫 は 1-26) / 感想・レビュー

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りょうけん

<真> この本は,読みたい本が時々途切れてしまった時の為に手元にストックしてあるものの一冊。町内のフリマで一冊10円で手に入れたもの。「下巻」ももちろん手元にある。 半村良はとても好きな作家なので10円とかで見つけると必ず全部購める。すると昔読んだ同じ本だったりもするが,記憶力はもうかなり衰えていているのだからまあ仕方ないし,なんせ10円なのでモンダイはどこにも無い。あ,いや有った。読了後保管しておくのはちょっと面倒だ。そこでこういう本が少し溜まったら僕はTSKに持って行って引き取ってもらう。

2023/07/11

さいちゃん

小説2冊分以上はありそうな、読み応えたっぷりの一冊ながら、飽きることなく読めました。戦後の話。親が目の前で空襲によって燃えて亡くなるのを目にしながらも、同じような境遇で親を亡くした子供達と集まり、たくましく生き抜いている姿が、頼もしかったです。そして、同じく戦争で旦那さんを亡くした未亡人の「お母さん」。神風の前田さん。みんなで寄り添い、力を合わせて、生活していく様子に力をもらいました。今後、どのように話が進むのか気になりながら、「下巻」にうつります。

2013/08/12

tak

戦後の混乱期に、活き活きと逞しく生き延びた『家族』の物語。ハッピーエンド希望。

2013/12/09

えみし

東京大空襲の日、母親は子供を守るように焼死した。戦災孤児になった少年は、上野の地下道で同じような仲間と知り合い、戦後の日本を生きていく。特攻隊生き残りの前田は子供たちを守る事で生きる目的を持つ。前田の「戦後」への呻きが随所に現れる。胸をえぐる痛い言葉と前田の決意が感動的。少年たちは、闇市で瀕死の「お母さん」と娘を救う。「お母さん」は、少年たちの求心力となって一緒に子供たちをちを育てていくが、うまく行きすぎる過程の背後には、欲望にまみれた黒幕が存在していた。合間に書かれる半村氏の戦後史観が伝奇的で面白い。

2015/11/02

ひらり庵

敗戦後の混乱期を生きる孤児たちの話の割に悲壮感があまりないのは、都合のよすぎる展開のためである。保護者としての未亡人、特攻帰りの用心棒に加えて、財界の大物がパトロンについている。子どもたちも天使のように素直で、敗戦期に充満していたであろう悪意がどこにも見られない。半村良はこの作品でエロを封印しており、日本版「あしながおじさん」のようである。

2016/02/25

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