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もう二度と食べたくないあまいもの (祥伝社文庫)

もう二度と食べたくないあまいもの (祥伝社文庫)

もう二度と食べたくないあまいもの (祥伝社文庫)

作家
井上荒野
出版社
祥伝社
発売日
2013-04-12
ISBN
9784396338312
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もう二度と食べたくないあまいもの (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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きさらぎ

恋の終焉を迎えるまでには当然恋愛期間があり、愛しながら同時に疑い、愛されているのか不安を抱えそれを押し殺している時期がある。浮気をしていることを知りながら優しく妻を送り出すのはもう愛していないから? 夫以外の男に身を任せられるのはもうかつてのように夫を愛していないから? 目の前の人が大好きでそれは真実なのについ元夫と比べてしまうのは何故? どの恋にも頷いてしまう。でも、もう愛していないこと、もう愛されていないことに気づかないふりをしても今のままではいられない。別れ話をした後ホテルへ行くのは絶対に嫌だなぁ。

2019/12/02

らむり

井上荒野さん初読。解説には、「この本は井上さんエッセンスが凝縮されている」と書いてあった。てことは、井上さん作品は私には合わないことになる。。

2013/06/05

Mayumi Hoshino

花火が終わったあとの余韻みたいだ、と思った。夏の夜に家の庭でやる花火。最後の一本の火が消えてしまった、あの何とも言えない寂しいような侘しいような気持ち。煙だけに気配を残す庭。点火のために使ってたろうそくを消してしまうと何もかもが終わってしまう気がするから、名残惜しくそのままにしている。キザな例えを使ってしまったけれど、恋愛の終わりに気づき、終わらせたくない方が縋るときって、こんな感じではないだろうか。手放す頃「もう二度と味わうものか」と痛感しても、懲りずに二度三度食べてしまうのだよなあ。

2015/07/01

ちーちゃん

わけがわからない…それなのになぜか、なるほどふむふむだった(笑)解説の吉田伸子氏がいうように〔迷子の大人のための…ままならない感じ〕が滲みでている短編集だから。人の気持ちは、どうしようもない。相手はもちろん、自分の気持ちさえも…愛なのか、情なのか、執着だけなのか…分からない、たとえようのない、それこそままならない10編だった。

2024/04/09

はち

久しぶりの井上荒野作品。10の短編。女性、男性それぞれ目線からの恋愛?小説。情熱的に惚れた腫れたの時期を越した男女のちょっとした日常から、お互いの過去や今の気持ち、そしてこれからを想像してしまう。余韻に浸れるモノばかり。熱病が冷めてしまえば女は客観的に自分を見ている別の自分がいる。ジュディ・オングの「好きな男の腕の中でも、違う男の夢をみる」みたいな(笑)...そして男で甘い言葉をかけてくる奴は誰にでもそう。自分が特別と思ったら大間違い!男も女もしたたか!そしてバカで愛おしい。全部面白かった〜

2019/02/10

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