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モノマネ芸人、死体を埋める(祥伝社文庫ふ12-1) (祥伝社文庫 ふ 12-1)

モノマネ芸人、死体を埋める(祥伝社文庫ふ12-1) (祥伝社文庫 ふ 12-1)

モノマネ芸人、死体を埋める(祥伝社文庫ふ12-1) (祥伝社文庫 ふ 12-1)

作家
藤崎翔
出版社
祥伝社
発売日
2023-07-13
ISBN
9784396348960
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モノマネ芸人、死体を埋める(祥伝社文庫ふ12-1) (祥伝社文庫 ふ 12-1) / 感想・レビュー

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タイ子

タイトルまんまをやらかして人生を棒に振る男の物語。モノマネ芸人・マネ下はかつてプロ野球界で観衆を沸かせた竹下竜司のモノマネ一本で稼いでいる。1人だけのモノマネを何年もしながらよくも世間は飽きないなというのが私の一番の疑問ではあったが。その竹下が浮気女を殺してしまう。竹下が逮捕されたらマネ下も廃業の身。証拠隠滅を図る2人のバカな男たち。そして、愚かな男たちをあざ笑う1人の女。モノマネ芸人たちが次々登場するも、その芸名にクスッとする。やっぱモノマネを職業とする人は複数人の芸が出来なくてはとつくづく思う。

2023/08/13

ma-bo

元プロ野球往年の名投手(竹下)のモノマネ一本で生計を立てている芸人(マネ下)。本人にも気に入られプライベートでもお供する仲に。そんな中竹下が女性を殺してしまい、マネ下は死体を埋めるのを手伝わされるはめに。本人とモノマネ芸人という設定がいい。捕まってしまえばマネ下は廃業必至。藤崎さんの元芸人ならではの売れない芸人の悲哀描写や、モノマネ芸人達の名前にクスッとなりながら、練られた構成で結末に向けての伏線回収、展開、後日譚まで面白く読了。図書館に在庫2冊で予約数60人強の「逆転美人」は楽しみに待っておきます。

2023/10/06

yukaring

気軽に楽しめるテンポの良いユーモアミステリ。モノマネ芸人はモノマネ対象が罪を犯したら自分も失業なのか?!マネ下こと関野浩樹は往年の名投手・竹下竜司のモノマネで稼ぐモノマネ芸人。ギャラの高い始球式や野球関連イベントからお声がかかり、竹下本人にも気に入られ順風満帆な芸人生活のはずだった。竹下が人を殺してしまうまでは・・。自分の失業を恐れて殺人の隠蔽に手を貸す関野。竹下とともに完全犯罪を目論むが想定外の事が次から次に起こって悪戦苦闘。持ち前の機転をきかせて窮地を脱しようとする関野の奮闘ぶりが楽しめる1冊だった。

2023/08/09

aquamarine

往年の名投手竹下竜司のモノマネ一本で生計を立てている芸人・マネ下。竜司本人にも気に入られ、順風満帆な日々を送っているはずが、竜司が殺人を犯しちゃった!竜司が捕まれば芸人は廃業?彼は死体を隠し殺人をなかったことにしようとするが…。まあ、当然そんなにうまくいくわけがなく、死体が見つかるころにはどんどん雲行きは怪しくなっていく。必死でそれに抗うも、転がるどころか突き落とされる勢いで場面が展開していくのはおかしいやら情けないやら。やっぱりキーはこいつか、からの二転三転に苦笑い。薄めだけど一気に読まされちゃったわ。

2023/09/10

オーウェン

著者の藤崎さんは元々芸人なので、それを生かした作品が幾つかある。 これもその一作で、名投手だった竹下竜司のモノマネだけで食べてきた関野は、芸名マネ下竜司でやっている。 だが竹下が殺人を犯してしまい、その死体を埋める手伝いをさせられる。 マネする立場からしたら犯罪者になったマネなど出来ないので、しょうがなく手伝う羽目に。 巻き込まれた側の視点で描くのだが、次第にエスカレートしていく。 2人以外の人物の暗躍が物語をかき乱すのだが、最終的に幸せになるのは、あのモノマネ芸人くらいなのが笑える。

2023/11/02

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