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入らずの森

入らずの森

入らずの森

作家
宇佐美まこと
出版社
祥伝社
発売日
2009-03-11
ISBN
9784396633134
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入らずの森 / 感想・レビュー

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mocha

舞台は平家落人伝説の残る愛媛の寒村。ここでは時に気がふれる者が出たり、凶悪な事件が起こる…。入らずの森から漂い出る不穏な気配が怖い。怪談というよりはサイエンスホラー?グロテスクな描写にめげそうになったけど、ストーリーは面白かった。敬愛する南方熊楠先生も一役買ってたし、山場はスピード感のある展開で一気読みだった。

2017/08/01

miyumiyu

「愚者の毒」がおもしろかったので、宇佐美まことさん2冊目。ホラーだが幽霊ものではなく、人の心の闇、負の感情がもたらす怪奇現象。上手いと思う。いい感じで怖かった!山奥の中学校の校歌を巡って、先生と生徒達が知ったのはおぞましい歴史だった。最後のパズルのピースがはまった時にゾワリ。後半はホラーサスペンスのようなスピード感で、ほぼ一気読みだった。デビュー作にして受賞作の「るんびにの子供」も読んでみよう。

2017/07/18

ひらちゃん

宇佐美まことさん、女性でしたか。丁寧で緻密な調べに舌をまく。粘菌は知らなかった。何とも不思議な…。植物とも生物とも菌類ともいえる。そして知性があるかもと研究されてる。人の憎悪にまとわりつく。ホラーともSFともとれそう。ぞわっとした後味を残したままのエンディング。この本は映像化したら怖いだろうなぁ。面白いです。オススメです!

2017/07/15

ちょろこ

ねっとりじっとり一気読み、の一冊。森の奥深くに潜む粘菌と人間の知らず知らず芽生える、ねっとりじっとりした感情をうまくかけ合わせたストーリー。初読み作家さんだったけれど意外や意外、一気読みだった。これもあれも…いったいどう繋がるのかが心配だったけれど、きちんとまとめられていてこれまたスッキリ。受け入れられそうで受け入れられないあの村社会が一番ねっとりまとわりついてきた感じ。負の感情には要注意だなぁ。

2016/04/29

ケイト

人の心に蠢く嫉妬・憎悪・殺意、邪悪なものに取り憑かれた怪異体験。自分の心の内を見ているみたいに、そこらじゅうを這いずり回る粘菌·····にゅり にゅり ぬぅり ぬぅり。平家の落人伝説と八十年前の惨殺事件が絡み合う。飢えているアイツらは負のエネルギーを嗅ぎ分けて、森に入って来るヤツを絡め取る·····うっひゃ〜面白かった!!

2022/05/28

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