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まち

まち

まち

作家
小野寺史宜
出版社
祥伝社
発売日
2019-11-12
ISBN
9784396635800
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まち / 感想・レビュー

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ひさか

2019年11月祥伝社刊。書き下ろし。ひと、まち、いえとあるのでシリーズ2作目なのかもしれない。ひとの登場人物が隣町の商店街にいたような。じいちゃんと暮らしていた瞬一が東京の江戸川区で暮らして行くお話。人々との交流が興味深く楽しく面白い。じいちゃんが素敵です。

2022/04/12

ウッディ

幼い頃に両親を火事で亡くし、歩荷をする祖父に育てられた江藤瞬一。「村を出て、人と繋がれ」というじいちゃんの言葉に背中を押され、上京し、筧アパートに住み始めて5年。コンビニを経て、今は引越屋でバイトをする瞬一は、アパート住民、バイト仲間と繋がっていく。真面目で優しい瞬一が東京に根を下ろし、世界を広げる様子に、自分の学生時代を思い出します。縁・ライフ・ひとともリンクし、ドラマチックな事が起こらなくても、いつまでも読んでみたいという感じが、「横道世之介」にも似ているように思いました。とっても面白かったです。

2020/02/14

kotetsupatapata

星★★★★☆ 小野寺さんの作品でお馴染みの筧ハイツが舞台 前作の登場人物や店もチラホラ出てきて、読者ファンをくすぐる遊び心も忘れてません。 今までの作品同様 下町で暮らす若者の友情や将来の悩みなど、ありふれた日常を紡いだ物語。 このコロナ禍の中ホッとさせられます。 祖父の遺した言葉「頼る側じゃなく、頼られる側でいろ。」 なかなか難しいな~ それでもその言葉を胸に過去のトラウマを乗り越え消防士を目指す瞬一に幸多かれん事を それと年上のシングルマザーか~ そっちも頑張れ✨

2020/06/11

あおけん

小野寺史宜さんの作品は、朴訥とした主人公を描くのが上手ですね。最初の数行で好きになりました。出てくる人が、皆良い人でもの凄い事が起こる事もなく淡々と進んで行く。本当に、日常生活ですね。その中で、突発的にちょっとした事件が起こる。東京に出てきて、自分がやりたい事が見つかって良かった。敦美さんとは、どうなるんだろう?気になるなあ〜。後、作中に出てきた横尾成吾って作家は、いないのか…。探しちゃった。

2020/02/27

kanegon69@凍結中

とても心地よい読書時間でした!小野寺さんの紡ぐ物語は優しくて繊細だけど、しっかり生きていく道標をさりげなく読み手に気付かせてくれる。今回の主人公は辛い過去を背負いながら、大きくて暖かい祖父の後押しを受けて高校卒業と同時に上京。引越しのアルバイトで生活する心優しい青年の話。なんとも心地よい文章に抵抗なくスラスラ物語に入っていき、気が付いたらもう後半。本にかじりついている自分に気がつく。祖父の想い、立ち上がっていく青年、周りを幸せにしていく素敵なオーラに包まれたエンディング。じわじわーっと感動する良作です‼️

2020/01/19

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