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まち

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作家
小野寺史宜
出版社
祥伝社
発売日
2019-11-12
ISBN
9784396635800
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まち / 感想・レビュー

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ウッディ

幼い頃に両親を火事で亡くし、歩荷をする祖父に育てられた江藤瞬一。「村を出て、人と繋がれ」というじいちゃんの言葉に背中を押され、上京し、筧アパートに住み始めて5年。コンビニを経て、今は引越屋でバイトをする瞬一は、アパート住民、バイト仲間と繋がっていく。真面目で優しい瞬一が東京に根を下ろし、世界を広げる様子に、自分の学生時代を思い出します。縁・ライフ・ひとともリンクし、ドラマチックな事が起こらなくても、いつまでも読んでみたいという感じが、「横道世之介」にも似ているように思いました。とっても面白かったです。

2020/02/14

kanegon69@凍結中

とても心地よい読書時間でした!小野寺さんの紡ぐ物語は優しくて繊細だけど、しっかり生きていく道標をさりげなく読み手に気付かせてくれる。今回の主人公は辛い過去を背負いながら、大きくて暖かい祖父の後押しを受けて高校卒業と同時に上京。引越しのアルバイトで生活する心優しい青年の話。なんとも心地よい文章に抵抗なくスラスラ物語に入っていき、気が付いたらもう後半。本にかじりついている自分に気がつく。祖父の想い、立ち上がっていく青年、周りを幸せにしていく素敵なオーラに包まれたエンディング。じわじわーっと感動する良作です‼️

2020/01/19

fwhd8325

「ひと」に続いての小野寺さん。優しい物語だと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、例えば、アパートの人とのつながりだったり、同じ職場の人間関係は、日頃、目にしていながら見ぬふりしていることを感じさせてくれてます。大事なのは、自分ひとりではないこと、ひとりでは生きていけないこと。時代も価値観も変わるのでしょうけれど、男は強くなければいけない、優しくなければいけない。そんなことを思い出しました。

2020/04/03

のぶ

人との触れ合いが心に沁みてくる作品だった。主人公の江藤瞬一は両親を小学三年生のときに火事で亡くし、心の拠り所は尾瀬で歩荷をしていた祖父。そんな祖父に村を出て東京に行けと背中を押され、東京でフリーターをしながら一人暮らしを始めた瞬一。物語の中心はそこでの暮らす出来事を綴ったもの。特別大きな事件が起きるわけでなく、お隣さんに頼まれて虫退治をしたり、フリーター仲間と何気ない話をして暮らす毎日が描かれている。そんな瞬一の素直な性格と、どこにでもある普通の暮らしが伝わってきて良かった。

2020/01/02

しんたろー

小野寺さん3冊目。田舎から上京して引越しのバイトで自活している青年・瞬一の日常を描いた内容は淡々としているのに段々と胸が熱くなる。それは、瞬一が不器用ながらも誠実に生きているので素直に応援したくなるからだろう。また、希薄と言われる東京の人情が嘘臭くなく描かれていて、ホッとした気持ちになる。登場人物たちの台詞もスッと頭に入るし、江戸川区周辺の生活感が伝わってくるのも心地好い。 「温かい気持ちになりたい時は、森沢明夫さん or 村山早紀さん!」と決め付けている私に、小野寺さんが3人目になってきたのが嬉しい。

2021/01/15

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