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残照

残照

残照

作家
田中芳樹
出版社
祥伝社
発売日
2023-01-13
ISBN
9784396636364
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残照 / 感想・レビュー

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starbro

以前から気になっていた田中 芳樹、初読です。SF小説作家の認識でしたが、北方謙三同様、中国の歴史小説も結構書いていました。主人公がモンゴル人ではなく、北方謙三のチンギス紀にもまだ登場していないモンゴル軍を率いた漢人武将 郭侃が主役なのが新鮮でした。全世界征服を狙い皆殺し殲滅のモンゴル軍恐るべし。これを機会に田中 芳樹の作品を読んでみたいと思います。 https://www.shodensha.co.jp/zansyo/ https://www.youtube.com/watch?v=u__Y_IkQGZ8

2023/01/21

まちゃ

モンゴル帝国の「フラグの大西征」に参加して地中海を見た漢人武将・郭侃(かくかん)。被征服民である彼の視点からの西方遠征。既読の井上靖「蒼き狼」を思い出しながら読みました。「蒼き狼」の壮大さには及びませんでしたが、楽しめる作品でした。

2023/03/12

はるを

🌟🌟🌟☆☆。13世紀初頭にモンゴル帝国が中央アジア一帯を征服せんが為に行った大西征。そこに参加して地中海に辿り着き沈む夕陽を拝んだ中国人将軍の郭侃(かくかん)の物語。300ページもない内容は良く言えば、難しい蘊蓄とか歴史とか全カットして必要な部分もかなり噛み砕いて書いてあるので、とっつきやすい。悪く言えば物語の輪郭がボンヤリし過ぎているが為、味気なさを感じて飽きてしまう。モンゴル人は残虐非道。郭侃の生きざまはなんだかサラリーマンの悲哀にも似ていてとにかく全体的に涙が出るくらい切ない話だった。

2023/04/21

ふみあき

モンゴル帝国に仕えた漢人で「中華帝国の歴史上、陸路でもっとも西に達した武将」、また『元史』に「東天の将軍は神人なり」と記された郭侃が主人公。著者の中国歴史物は、ほぼ全て読んでいるが、本作の時代背景は『海嘯』と重なる。何だかモンゴル人の残虐非道さが印象に残る小説だった。女子供も構わず全住民を皆殺しにしたり、貴人を処刑する際、絨毯にくるんで馬蹄で踏み潰したりするのは聞いたことあったが、まぁ、人類が確実に進歩していることが分かっていいか。著者は去年、古希を迎えたが、エンタメ作家として現役なのを改めて確認できた。

2023/01/28

優希

面白かったです。田中芳樹初読みです。モンゴルを舞台にした作品なんですね。読みやすく引き込まれました。かなりスケールが感じられ、強い人々の営みを見た気がします。楽しめました。

2023/04/14

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