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崩れる脳を抱きしめて

崩れる脳を抱きしめて

崩れる脳を抱きしめて

作家
知念実希人
出版社
実業之日本社
発売日
2017-09-15
ISBN
9784408537146
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「崩れる脳を抱きしめて」のおすすめレビュー

愛した女性は幻だったのか? 現役医師が描き出す、恋愛×ミステリーの究極の融合作品

『崩れる脳を抱きしめて』(知念実希人/実業之日本社)

 理屈や打算で割り切れたらどんなに楽だろう。溺れていくような感覚。高鳴る鼓動。「出会ってしまったのだ」という確信。あなたは「本当の恋」に落ちたことがあるだろうか。そんな特別な恋に落ちた男女を描いた恋愛小説は数あれど、この小説のように恋愛とミステリーが巧みに融合した作品は未だかつてないだろう。

 現役医師の知念実希人氏の『崩れる脳を抱きしめて』(実業之日本社)は、驚愕と感動の恋愛ミステリー。知念氏といえば『天久鷹央』シリーズや『仮面病棟』『優しい死神の飼い方』などの著作で知られ、日々命と向き合う医師ならではの経験を元とした医療ミステリーを描いてきた。本作では、研修医と余命わずかの患者との恋を描き出す。それだけ聞くと、『セカチュー』や『キミスイ』のような物語をイメージするかもしれない。だが、この物語は恋愛「ミステリー」であり、多くの謎があちらこちらに横たわっているのだ。不可思議な現象と、多くの謎。大どんでん返しの嵐。読者は何回騙されれば良いのだろう。稀代のトリックメーカーだからこそ描けた新しく、そし…

2017/9/4

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このまとめ記事の目次 ・ムゲンのi ・知念実希人インタビュー(2019) ・仮面病棟 ・天久鷹央の推理カルテ ・幻影の手術室  天久鷹央の事件カルテ ・ひとつむぎの手 ・リアルフェイス ・祈りのカルテ ・知念実希人インタビュー(2018) ・優しい死神の飼い方 ・黒猫の小夜曲 ・崩れる脳を抱きしめて ・屋上のテロリスト

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●7位 『星の子』(今村夏子/朝日新聞出版)

●8位 『崩れる脳を抱きしめて』(知念実希人/実業之日本社)

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2018/4/10

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崩れる脳を抱きしめて / 感想・レビュー

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starbro

本屋大賞にノミネートされてから、図書館に予約したので、ようやく読めました。9/10、ラス前となりました。知念実希人、初読です。恋愛ミステリですが、恋愛色もミステリ色も薄めなので、サラリと読めます。本屋大賞ノミネート作として悪くはないですが、10作品中、下位(8~10位)ではないでしょうか?4月10日の本屋大賞発表まで、もう少し時間があるので、10作品完読出来そうです。

2018/02/19

ウッディ

海の見える病院で、研修医のウスイは頭に脳腫瘍という爆弾を抱えた2歳年上の女性ユカリさんと出逢った。借金を残し失踪した父の謎を解き明かし、過去の呪縛から解放してくれたユカリさんに恋をしたウスイは、彼女の死の真相を解き明かす。前半はラノベっぽい展開で、死ぬまでしたい事を叶えてあげるという話から、後半は一気にミステリー色が濃くなります。患者の要望に何でも応える病院と設定ながら、ここまでやるのは少し無理があるような気がしたが、スッキリした伏線回収とハートウォーミングなラストはさすが本屋大賞候補でした。

2018/09/22

zero1

人は皆、見えない鎖で縛られている。それに気がつくか否かの違いだけ。医学しかも緩和ケアを背景にミステリーと恋愛を描く(後述)。碓氷蒼馬は研修医として葉山の病院に派遣。そこは終末医療の現場だった。碓氷は手術できない悪性の脳腫瘍で入院していた弓狩と出会う。長く生きられない彼女は外出を怖がり【ガラスの鳥籠】状態で【私は幻なの】という。苦い過去から救われた蒼馬だったが・・。P203から驚きの展開。ツッコミどころが多く高評価が不思議。こうした作品を支持していいのか疑問。後半、他作品とのつながりも。18年本屋大賞8位。

2019/12/04

bunmei

知念氏は、医学部卒業してるだけあり、医療現場を元にした作品は得意分野ですね。本作も前半は、脳腫瘍を抱え、余命幾ばくもない美しい患者と担当研修医師との、切ないラブストーリーかと思い読み進めました。ところが、後半に入るとアレアレと言う間に遺産相続に纏わるミステリーに…。特に最後の20ページは、一旦、落とし所が見えたところでの、サプライズ。 でも、ちゃんとこれまでの展開の中に、伏線が隠されていて、見事に回収していきました。読み終わった時には、心の中に温かいものが残りました。映画化されたら面白いかな…。

2018/03/18

うっちー

悪い意味でなく盛りだくさんという感じ。

2017/12/18

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