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喫茶とまり木で待ち合わせ

喫茶とまり木で待ち合わせ

喫茶とまり木で待ち合わせ

作家
沖田円
出版社
実業之日本社
発売日
2022-09-15
ISBN
9784408538112
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喫茶とまり木で待ち合わせ / 感想・レビュー

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シナモン

とても良かったです。タイトルに惹かれて手に取りました。母親のなり方がわからない母親、ハンドメイド好きを周囲に打ち明けられない男子高校生、平凡な人生にこれでいいのかと疑問を持つ若い女性、有名芸能人と一週間暮らすことになった男性、自殺を考えた男性、それぞれの人生にそっと寄り添う喫茶「とまり木」。どのお話も前向きな気持ちになれて読後感爽やかです。温かみがあってほっとできる素敵な喫茶店。私も行ってみたくなりました。

2022/12/06

ちょろこ

【うさぎまつり】の一冊。表紙にうさぎがいることを知り、うさぎは登場しないけれど優しく癒されるまさにうさぎのような作品だった。タイトル通り、物語のベースはとまり木という名の喫茶店。でもあくまでも喫茶店が主張し過ぎないところが良い。悩みもやつく主人公たちの一歩への添え木みたいな役割、距離感が良かった。同世代、年齢の枠を越えての嘘偽りのない友情が育まれていく二話目にはこちらまで心晴れやかに。数々の言葉で心の曇りを拭き取り、クリアなガラスのような心を復活させてくれるようなストーリー。向こうに見えるのは清々しい空。

2023/03/07

machi☺︎︎゛

喫茶とまり木を舞台に繰り広げられるちょっと不器用な人たちの連作短編集。母親になり切れなかったと思っていたキャリアウーマン、だけど子供が母親に対して持っていた気持ちとは。男のくせに趣味がアクセサリー作り、そんなの恥ずかしいと隠していたけれど友達から言われた言葉とは。ほんの少しの事で上手くいく人生。そんなきっかけを与えてくれる喫茶とまり木。オーナーの人生も素敵だと思った。

2022/11/26

はる

思ったよりもずっと繊細で優しい物語だった。好み。喫茶とまり木で待ち合わせをする人たちの、様々な人生模様。人は1人では生きていけない。待ち合わせをする誰かと誰か。その絆が、人の優しさが胸に沁みる。ラストは出来過ぎだけれど、素敵な結末。ああ心地よい読後感。続編希望。

2023/01/18

ままこ

さり気ない優しさが、息苦しさを抱える人たちの心をじんわり解きほぐす。ゆるく繋がる連作短編集。繋がりがわかると思わずニンマリ。お気に入りは「コーリング・ミー」趣味が高じた駆くんの話は清々しい。母親も兄も流星もナイス!「蜃気楼の彼女」朱音の悪態をつく心の声は笑えた。ちゃんと理解してくれる相手がいることのありがたさ。ありのままを受け入れてくれるって幸せなことだ。自分自身も然り。羽須美さんのブックカバー欲しいな。こんな居心地の良い喫茶店があったら入り浸ってしまいそう。春風のような心地良い読後感。面白かった。

2023/02/10

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