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デウスの城

デウスの城

デウスの城

作家
伊東潤
出版社
実業之日本社
発売日
2023-11-16
ISBN
9784408538457
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デウスの城 / 感想・レビュー

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starbro

伊東 潤は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者が天草の乱を描いた歴史大河巨篇、天草四郎時貞捏造説は史実に近いかも知れません。当時の仏教が権力に走り、大腐敗していたと言え、そんなにキリスト教&デウスは魅力的だったのでしょうか❓ 私は無神論者でいかなる宗教も一切信用していません(笑) https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-53845-7

2023/12/23

パトラッシュ

キリシタン大名小西行長に仕えた幼馴染の3人。主君が関ケ原で敗れた後、信仰を貫き宣教師となった彦九郎は天草四郎擁立に加わり、生きるため転宗した左平次は残忍な弾圧者と化し、崇伝に拾われ僧となった善大夫は人を救うための宗教を実践に奔走する。それぞれの信じる道を突き進むうちに九州のキリシタン弾圧は激化し、「なぜ人は神を信じるのか」との命題に苦しんだ末、島原の乱で再会した3人は戦いの最中にハライソを見い出す。死体と血まみれの原城で、強制された運命を拒み人の自由な心全てにデウスの城があると悟る瞬間は眩しいほど美しい。

2023/12/11

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

(2024-5)【図書館本】関ヶ原の戦いで敗北した小西家の家臣である三人のキリシタン侍。徳川家の世となり、三人はそれぞれの道を進む。武士であることを貫く佐平次、キリシタンであることを貫く彦九郎、宗教に関係なく衆生を救うことを貫いた善次郎。日本史上最大の宗教戦争と言える島原の乱でその三人は再会し、それぞれの思いが錯綜する。本来人々の心を救うはずの宗教であるが、信仰を守るが為に多くの命が失われるという矛盾。私は例え「転んだ」としても善次郎の生き方が一番良いのではないかと感じた。読み応えのある一冊。★★★★

2024/01/12

のぶのぶ

 一神教のキリスト教と仏教などとの融和は難しい。生活や取り立てなども苦しい中だと余計に救いを求めていく。ハライソに向けての殉教シーンは、とても悲しい。拷問のシーンは、もう恐ろしい。拷問の種類も多く、びっくり。天草四郎も今回は、信仰を守っていくために、象徴が欲しくて作り上げていくように描かれている。神の奇蹟が起こるわけもなく、沈黙していく。遠藤周作氏の小説もそうだった。救いなのは、命あってのとか、身の近くにある家族がハライソだと説くところ。だが、難しい。世界で起こっていることにも宗教が関わっているだろう。

2023/11/26

Atsushi Kobayashi

いや、なかなかおもしろかったです。3名が別々の人生を歩んで再会するという流れは、普通ですが、その過程と信じるものの違いが良く表現されています。

2024/01/19

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