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真夜中のメンター 死を忘れるなかれ (実業之日本社文庫)

真夜中のメンター 死を忘れるなかれ (実業之日本社文庫)

真夜中のメンター 死を忘れるなかれ (実業之日本社文庫)

作家
北川恵海
出版社
実業之日本社
発売日
2021-10-07
ISBN
9784408556895
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真夜中のメンター 死を忘れるなかれ (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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みかん🍊

カウンセラーでも精神科医でもなく、話しを聞くだけのメンターを肩書きとするアダムソンと彼の助手をするワタソン、どこかの探偵みたいだが、古いビルの一室の元音楽喫茶だった所を事務所とし、自殺志願少年や同僚の足を引っ張りたい女性、言葉の刃物男などの相談者の話しを聞く彼ら、死刑になるために他人を殺す大人が居る中他人に迷惑を掛けず自殺する方法を考える少年はまだ素直です、コロナ禍の鬱屈や孤独、時代の変換機の今、心の闇に苦しくなってくるが、少しは上向きな未来を信じて生きることをやめない努力を続けていくしかない。

2021/12/03

aoringo

どんな話だったけ?と思いながらの続編。「人の話を聞く」ことがメンターという仕事。アダムソンとワタソンのコメディっぽい掛けあいも楽しい。ふざけているようでいて依頼者は皆笑顔が戻っていくのも良かった。特に響いた言葉は?と言われてもパッと思いつかないけど、自然とそれぞれが落ち着くとこに収まっていく、これがアダムソンの力なんだと目が覚めるような思いだった。そんな感じなので読み終わるのがなんだか名残惜しかった。私もとりあえずは自分を好きになることから始めてみようかな。

2022/01/23

相田うえお

★★★☆☆22008【真夜中のメンター 死を忘れるなかれ (北川 恵海さん)】迷える人への優しい道しるべ?傷ついた心の痛みを和らげ解放?はい!ピンときた方は、この作品が読むクスリになるかもしれませんよ!さて、『まず、メンターって何?』って〜ことですが、人の話を聞く仕事らしいですね。(いやいや、人の話を聞くっていっても刑事の聞き込み捜査などじゃないですよ〜。だーかーらー、弁護士でもないって!)時代設定は超最近?パンデミックとか緊急事態宣言などの言葉が出てきてます。そんなときだからこそ、ありがた〜い応援的作品

2022/01/13

よっち

昔、音楽喫茶だった場所に、事務所兼自宅を持つメンター・アダムソン。個性的な客の相談に話を聞いて受け止め、時にアドバイスをする彼が、助手のワタソンとともに解決に乗り出す物語。カウンセラーでも精神科医でもなくメンターのアダムソンが話を聞く自殺志願少年、足を引っ張りたい女、刃物男の相談、風邪を引いたワタソンの看病や明かされてゆく彼の過去エピソード。掴みどころがないアダムソンが時には意外な行動力を発揮して相手を驚かせたりしながら、周囲に自分の悩みを話せない相手に真摯に向き合って寄り添う姿がとても優しい物語でした。

2021/11/26

azukin2

最後のページを読み終えてベートーベンの『悲愴』を聞きながら最初のページを読み返したら…つながった。このコロナ禍で生きづらい人達が多くなった。そんな題材の北川さんの最新刊。自らメンターと名乗るアダムソンと助手のワタソンの掛け合いが面白い。今のところアダムソンに頼ることはなさそうだけどそのキャラクターが好み、是非会ってみたい。自殺願望の少年、足を引っ張りたい女、刃物男が『お客』として登場。刃物男の妻からの手紙にはちょっと感動した。それとアダムソンの名刺からのタイトルの謎にも。

2022/02/28

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