伝える本。―受け手を動かす言葉の技術。
伝える本。―受け手を動かす言葉の技術。 / 感想・レビュー
ジョニーウォーカー
山本さんの言葉に対する思い、言葉を伝えることの難しさについては伝わったかもしれない。けれど、肝心の言葉の伝え方を、読者に十分に伝えられているかといえば、答えは「NO」だ。タイトルに“技術”なんて言葉を使っている以上、ノウハウ本だと信じて買ってしまった人は大勢いるはず。その期待値から、実際に読んでみてこの内容では、正直「詐欺」だとさえ思う。伝える本なのに、まったく伝わっていない。それにしても、これほど一流のクリエイターでさえ、ときにこんなダメ本を書いてしまう。だから言葉って難しいのだ、きっと。
2010/04/05
モッタ
★★★☆☆ 言葉は技術である、と始めに述べられている。言葉には一つひとつ奥行きがあり、それぞれの人の経験や想像で、言葉の意味が変わってくる。言葉は慎重に選ばなければならない。
2011/11/05
jazztronauts
言葉は受け手のものである。いくら送り手が素晴らしい言葉を発しても、それの良し/悪しや反応/無視もすべて受け手が決めることであり、受ける側が常に主導権を握っているのだ。だから、『受け手の言って欲しいことを言ってあげる』という、シンプルな結論からこの本は始まる。なるほど。モヤモヤが晴れた。★★★★★
2015/09/15
ひま
筆者が自ら「これから10万字を超える文字を費やして書こうとすることは、実は4行で書き尽くせる。 言葉は伝える技術である。言葉の送り手が言葉の受け手を、自分の望む方向へ動かすための技術である。それを叶える方法は、送り手が受け手の言って欲しいことを言ってあげることだ。すべてを決めるのは受け手だから、である。」と序章で書いているが、実にその通りである。それ以降の10万字は著者の不満であったり愚痴に終始してしまっている。装丁に惹かれて読んでみたが、装丁負けしている。誰がデザインしたのかと思えば水野学であった。
2010/04/03
よね
どうやったら伝わるのか悩んでこの本を手に取った。言葉は約束。放たれた言葉の約束が、受け手にとって利のあるものなら心に届く。「受け手の言って欲しいことを言ってあげる」それは確かにそうだ。でもそんな上手い話ばかりではない。それでも受け手の立場を想像して、少しでも受け手の抵抗感をなくす。その上で、普段から会話を積み重ねることで、その言葉の持つ背景も共有できれば、少しでも心に届くかもしれない。
2021/01/11
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