スマホを置いて旅したら
「スマホを置いて旅したら」のおすすめレビュー
今だからこその新しい旅の形――不安と期待とともに、ふかわりょうが岐阜県美濃地方を行く“スマホ無し”の直感的旅行記
『スマホを置いて旅したら』(ふかわりょう/大和書房)
2023年の年明けを境に国内各地の旅行客が回復・増加傾向にあることは、ニュースなどを経由した情報としてだけではなく、町を歩いていれば自ずと肌で感じるようになってきました。コロナの水際対策も、ついにGW前の4月末に終了しました。こうしたタイミングでご紹介するのは、タレントのふかわりょう氏が、ふと思い立って岐阜県美濃地方で3泊4日の「スマホ無し旅」をした旅行記『スマホを置いて旅したら』(大和書房)です。
「スマホがあるから○○なんだ」というようにスマホを悪者にする感じではなく、むしろスマホが無いと自分の生活がいかに成り立たないかという「スマホあり」の状態に対する感謝も交えながら、ふかわ氏らしいオフビートなテンポで「無スマホチャレンジ」が展開されていきます。
「旅は準備から始まっている」というような考え方がありますが、著者はスマホを持たずに仕事に行くことで、かなり入念な予行演習レベルの準備を行います。「事故にあったらどうしよう」「渋滞にはまって遅刻しそうになったらどうしよう」などと、たちまち不安な気持…
2023/5/19
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スマホを置いて旅したら / 感想・レビュー
tetsubun1000mg
最近はTV画面では拝見しないが、無理に面白そうなことを言って勝手に滑っている芸風の印象。 スマホを持っていかずに手巻きカメラの写ルンですを持って岐阜を旅するという大変地味な設定。 都会育ちのふかわさんには、岐阜の風景が大変新鮮だったようで喜んでいるようなのが面白かった。 芸能人オーラを薄めているのか、地元の方のサラリとした対応も良かった。 時々歴史や俳句などを織り込んでくるのが少々気になったが、ふかわさんが好きな分野だったのかな。 宿や食事をする店での会話も自然で、読みやすかった。以外に文才あるのかも。
2023/05/27
まいぽん
スマホを持たずに岐阜を旅したふかわりょう氏の旅日記。なんで岐阜?と興味を引かれて手に取ったのですが、読み終わってもなんで岐阜だったのかよくわかりませんでした。水琴窟も岐阜の他にもたくさんあるしね。とはいえ、スマホ無しの旅に岐阜が選ばれたことは光栄に思いました。ほぼ知った場所だっただけに、ふかわ氏がいろいろ感動してくださるのも、ほんとに?とあやしんでしまう卑屈な県民性が我ながら悲しい。あ?これ県民性じゃなくて性格かしら。最終章のスマホ無し旅のまとめが良かった。スマホを持つことで失ったものは大きいですね。
2023/07/12
あんみつ姫
旅の風景が想像できて、一緒に旅をしているような気分になりました。TVのイメージのふかわさんとは違って、落ち着いた雰囲気の本でした。
2023/07/28
ゆるまる子
(2023年80冊目)書店でひとめぼれして購入。スマホは便利だけれど、ぼーっとする旅をしたいと思い立ちスマホを置いて、本も持たず、カメラは懐かしの「写るんです」を持ち岐阜美濃3泊4日の旅行へ。これぞ旅の本来の目的という感じで羨ましい。歴史好きのふかわさんの説明もわかりやすかったです。この旅のきっかけが、スマホが自分を見ているような支配されているような気がするという理由から。確かになぁ、うまく付き合わないといけないと思います。私もぼーっとする旅に出たいな。(2023年/大和書房)
2023/04/30
E
ふかわりょう、安定の旅エッセイ。岐阜を訪れたくなります。スマホの充電もいいけれど、時には自分の充電も、とても大切ですね。紡ぐ言葉がきれいで爽やかで、清々しい気持ちになりました。
2023/06/04
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