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母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~

母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~

母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~

作家
喜多川泰
出版社
大和書房
発売日
2011-09-09
ISBN
9784479793298
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母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~ / 感想・レビュー

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あつひめ

偶然にも自分を振り返る物語を続けて読むことができた。昭和40年代生まれ。戦後20数年しか経っていなかったけれど、みな、目指すのは学歴や高収入だったかもしれない。どこかに辛抱とか、覚悟って言葉を置き去りにしながら。子は、親の背中を見て育つと言われるけど、親となり子の顔を見ることで、自分の役割を改めて強く感じる。まあ、中には子供の人生を借りて生きなおそうとする勘違い母もいるけれど。私は、子や孫に何を伝えられるだろう。幸せはなかなか実感しずらいもの。不幸せは、心の曇りが感じさせること。私自身もまだまだ成長途中。

2014/11/03

ゆみねこ

脱サラして子供たちが自分で考え「挑戦する勇気」を持つようになれるよう指導する学習塾を始めた秀平。ある日不思議な和服姿の店員から買った「ルーツキャンディ」をなめてみると、顔も知らないはずの祖父母や叔母の若いころの夢を見て…。うーん、感動的なお話なんだろうけど、今一つ物語に入り込めない私。『親がどんな時代に自分を育てるためにどれだけ必死で生きてくれたのかという記憶が子供たちの生きる力を育む』という作者のメッセージはしっかり受け止めたけど。

2012/02/29

ぱんにゃー

【子供は親を成長させるために生まれてくる】 『子供から学ぼうとせず、一日も早く同じような分別を子供にすり込もうとする大人は…』普段否定文の引用は極力避けてます。 が、もし、本をたくさん読んで、「逆」だったことに(3年でうすうすでも)気がつかないとしたらまだまだ、苦しみ苦しませていたと思います。

2014/11/22

あじ

生きる力を携え、私たちはこの世に産声をあげた。この時代に生まれた使命を、小さな掌に刻んで力の限り握りながら。私たちには10億の祖先がいる。父と母にはそれぞれ父と母がいて、その父と母にも父母がいて。700年遡ると10億人を越えるのです。命の川はなんて壮大なのでしょう。主人公が手にしたのは「ルーツキャンディ」。舐める度に祖父が生きた戦時中や、自分が誕生した瞬間に立ち会ったり出来る不思議なキャンディ。命のバトンが渡される時々を見つめながら、己の使命を探ろうともがきます。使命は命が授けてくれる、胸が震えました。

2015/09/02

itoko♪

お気に入りさんのレビューを読んで、手に取りました。主人公の秀平はある日、コンビニで買った のど飴を口にし、不思議な夢を見る。それは、自分の祖父や祖母、叔母たちの歴史だった。戦前戦後を懸命に生きてきた、その生き様を目にして、命を繋いでくれたことに感謝し、これからもその【命のリレー】を繋いでいくことの大切さを実感する秀平。私も不思議なのど飴を食べて、ご先祖様に想いを馳せたくなった。素敵な作品でした。

2015/05/01

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