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本取り虫 (ちくま文庫 む 5-2)

本取り虫 (ちくま文庫 む 5-2)

本取り虫 (ちくま文庫 む 5-2)

作家
群ようこ
出版社
筑摩書房
発売日
1996-12-01
ISBN
9784480032041
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本取り虫 (ちくま文庫 む 5-2) / 感想・レビュー

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カムイ

群さんのエッセイは好きで時々読んだりする、幼少の頃から読書を嗜む人は幅広く読んでいる、カムイには、読んでいない本がほとんどでしたが、群さんのエッセイにより読んでみたくなる本がいっぱいあった、日常の何気ないことや、本に対しての姿勢などに唸ってしまう。

2020/11/25

F

本の蟲中の虫、群ようこさんの、目の前に立ちはだかる本の山との格闘を綴った読書エッセイ。序文の「増えない本棚」に共感し、森茉莉さんからの引用「だいたい贅沢というのは高価なものを持っていることではなくて、贅沢な精神を持っていることである」という言葉にかく在りたいと切に願った。本の精髄、その本から得た雑感を、ご本人の趣味、幼い頃のエピソードなどを交え面白おかしく綴っているのだが、本を土台に更なる世界を展開してみせ、さらに取り上げた本を読みたい、と思わせてくれる手腕が素晴らしい。ああ、また読みたい本が増えた。

2011/11/17

TSUBASA

群さんの本エッセイ。わりと女性に絡んだ選書が多かった印象。別にそれがどうこうではなく、「世間じゃこういうのが常識のように思われてたりするけど、私はそうは思わない」とマイペースな感じが小気味好い。それはそれとして、古典は私も苦手だけど、意外にもすっとぼけた話があるようなのでそういうのはとっつきやすそう。あとは子供の頃読んで目から鱗が落ちたという森茉莉の作品はチェックしてみたいな。

2021/08/22

酔いよい

目からうろこが落ちる楽しみを味わいたくて本を読んできたという群さん。本書は、そんな群さんの読書遍歴の一端を垣間見ることができるエッセイ集だ。群さん、小学4年生になった頃には、子供向けの本なんかを読むのはいいかげん飽きてしまったんだそうだ(笑)。それにしても、最初に群さんの目からうろこが落ちたという本が小学4年生の時に読んだ林芙美子の『放浪記』だったとはね。他にも群さんがこれまで読んできたさまざまな本たちを紹介しているのだが、中島敦の『山月記』や梶井基次郎の『檸檬』などもあって懐かしかった。

2014/08/08

cithara

作家として大成する人は幼い頃の読書環境が整っていた人が多いと思う。湊かなえさんも幼いころから本に囲まれていたと何かに書いていらした。群さんも子どもの頃は「本だけは制限することなく何でも買ってくれた」という。彼女の記憶力もすごい。「赤ん坊のときに『きんたろう』の絵本に強くひかれた」私は昔から読書好きを公言しているくせに子どもの頃印象に残った本を思い出そうとすると考えこんでしまう。本書が書かれて20年以上がたつ。群さんの今日までの一貫した姿勢が何よりも素晴らしい。メイ・サートンの『独り居の日記』読んでみたい。

2018/10/15

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