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山田風太郎明治小説全集 (1) (ちくま文庫 や 22-1)

山田風太郎明治小説全集 (1) (ちくま文庫 や 22-1)

山田風太郎明治小説全集 (1) (ちくま文庫 や 22-1)

作家
山田風太郎
出版社
筑摩書房
発売日
1997-05-01
ISBN
9784480033413
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山田風太郎明治小説全集 (1) (ちくま文庫 や 22-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

以前に渡辺京二さんの「幻影の明治」という本で山田風太郎はかなり明治のことを正確に描写しているということを書かれていたので、この全集を読んでみようと思いました。警視庁草紙ということで明治の初期のころの事件とその解決の仕方を書かれていてかなり楽しませてくれます。この中ではやはり巡査と幕末の江戸からの生き残りのような人物たちが活躍して、海外の「隅の老人シリーズ」を思い出しました。川路大警視の動向が気になります。

2023/10/18

NAO

明治時代初期、警視庁創設期に起こったさまざまな事件。明治というよりはまだまだ幕末の雰囲気が色濃く残る中、出来立ての警視庁の面々と、ついこのあいだまで江戸の町を守っていたかつての町奉行側の人々が、事件を解決すべく互いに知恵を比べ合う。とは言うものの、作者の気持ちは、大きく町奉行寄り。

2020/04/14

紅はこべ

元江戸南町奉行の面々VS川路利浪率いる警視庁の対決。元奉行駒井相模守の通称隅のご隠居って隅の老人のもじりか。

2009/05/01

きょちょ

傑作!学生時代に読んだ時より一層面白く感じた。明治初期の有名人が、政治家だけでなくあらゆる人が脇役・端役てんこ盛り!もう豪華絢爛!端役には、漱石は出るわ、一葉は出るわ、鴎外も出るわ!上巻9作品(事件)、すべてが秀逸。しかし、この作品の最も素晴らしいところは、この明治初期の動乱期、倒幕派も最後まで幕臣派であったものも、家族含めて実に多くの悲哀があったことをしっかりと描いているところ。学生時代、風太郎明治物では、「幻燈辻馬車」がNO.1と思っていましたが、この作品もNO.1(笑)。 ★★★★★

2015/04/12

しんすけ

明治六年以降の警視庁を舞台にして物語が展開する。推理小説仕立てだが、推理的な内容は乏しい。警視庁を題材とした世話物噺と云ったほうが当たっているような感じもする。 それに主人公たちは警視庁の人間ではない。元奉行の隅の隠居と元与力の千羽兵四郎が中心人物と云ってもいい。この二人は警視庁と対抗する立場にあり、兵四郎に至っては警視庁を憎む感情の持ち主だ。 冒頭に明治六年と書いたが、この年は西郷が政争に敗れ薩摩に帰った年だった。

2020/12/26

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